この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
このシリーズで、これまで取り組んできたことは、子供が欲しくない原因とその癒し方 です。
欲しくないという気持ちがこれによって変化する方はたくさんおられます。
欲しくないと言うほどでもないなとか、欲しくないと思っていたけど、本当は欲しかった、とか。
欲しいけど、産むのが抵抗あった方が、それほどでもなくなったとか。
あるいはやっぱり欲しくない、けど、そこにストレスがない、等、いろいろです。
これらをいろいろ取り組んでみた結果、最終的には「産む」「産まない」を選択する必要が出てきます。
欲しいと思っても思わなくても、二者択一の選択です。
いろいろ悩んで、子供を持つ、持たない、いずれの選択をするにしても、「後悔したくない」という思いは出てくるでしょう。
今日はこの「後悔への不安・怖れ」について。
後悔したらどうしよう?という不安・怖れ
あとになって後悔しないようにしたいので、という選択の仕方をすることってありますよね。
(後になって後悔って変な日本語だな・・・)
大前提にあるのが、後悔したらどうしよう(不安、怖れ)です。
後悔という感情は、後になって悔いることによって、望まない結果とそれを招いたことに罪悪感を感じ、自分自身を責める感情ですよね。
後悔って苦しい感情です。
できたら避けたい感情です。
例えば子供を持つか持たないか。
持ちたくないなーと思っても、女性の場合、年齢のリミットがある。50歳になったときに欲しいなと思っても産めない。
ここで「あーあ若いときに産んでおけばよかった」
あの時、産む選択をしなかった自分を責めてしまいます。でも責めたところで、産めません。
絶対に後悔しないためにはどうするか?
年を取ってから、子どもを産めばよかったという【後悔を絶対にしない】ためには、それは、産む、しかりません。
これしかありませんよね?
(ただし、「子どもを作ったことやその影響」に後悔する可能性はゼロではありませんが・・・かといって、生まれてしまった命を終わらせるわけにはいきませんし)
絶対に後悔しないためという目的を達成するためには。
子どもを作る
という選択が、いちばん現実的で妥当でこれ以上はないという選択肢です。
ですが、簡単には作れないから困ってしまう・・・と、ここでグルグルエンドレスになります。
もう1つ、絶対に後悔しない方法は。
後悔しないと決める
ことです。ですが。
後悔はしない!と覚悟して決めても、本当に後悔しないかどうかはわかりませんよね?
今は後悔しないぞ!と決めても、10年後、20年後の感情なんてわからないですもんね・・・
となると、「絶対に後悔しない」ための方法なんて、ないんじゃないかと思うわけです。
「いまベストを尽くす」ことしかないのかも
これは実際、私が産めない身体になり、年を重ねたからこそ思うのですが、
「選択」が必要になった場面で、手を尽くして検討したかどうか?によって、後悔しないかもしれないし、後悔したとしても、最小限ではないだろうか?
と思います。
仮に、年を取ったときに「子ども欲しかったなぁ」という感情や、「産んでおけばよかったな」と思ったとしても、自分を責める感情が湧きあがるかどうかはまた別だと思うのです。
「でも、まぁ、あの時の自分はあの状態だったし」とか「あの時できる精一杯の選択をしたし」と思えれば、責めることはあまりないのではないかと思います。
やはり「あの時」、つまり自分が悩んでいるまさに今がその時、なのですが、どれだけのことを尽くしたか?が大事なのではないでしょうか?
なので、実際のところは、
「いま、やれるだけのことをやって、選択するものがすべて」
ということになるのだと思うのです。
「いま、やれること」とは?
いま、できることとは、これまで見てきたように、
子どもが欲しいと思えない理由と原因を探っていくこと。
癒した方がいいことは癒してみる。
子どもを産むことの何が不安・怖れなのか?を、自分に正直に、丁寧に見つめていくこと。
そしてそれも、理由と原因を探っていくこと。
(見つからないものがあるかもしれませんが・・・)
そうしているうちに、自分の中で手放せる不安・怖れがあれば手放していけるし、手放せないものもあるかもしれません。
中には、心理的な癒しで解決していくというよりは、
例えば勤務先の制度やバックアップ体制、行政の支援、親へのヘルプなど、現実的な対処できるものもあるかもしれません。
自分の心の中にある様々な思いを紐解いて、因数分解していく。
それをお勧めしたいと思います。
もし私が、若い時に、私というカウンセラーやカウンセリングと言うものを知っていたら、とことん向き合って、違う人生になったような気がするのです。子どもを持ったのかもしれないし、やはり持たなかったのかもしれません。
でも、少なくとも、「若い時にあらゆる手を尽くして考えつくした」ことは、自分の中で、やり切った感を持てたように思います。
感情がどう変化するなんてわからない
時々、こんなご相談もあります。
「子どもが欲しくないから、欲しいと思えるようになりたい」
というものがあります。
よく、子どもを欲しいと思えないことはいけないことだ、とか、人として間違っている、とか、女性としての大切な感情が欠如している、と思いがちですが、
感情にいい悪いはないので、欲しいと思えないという感情にジャッジをしないようにすることが大切です。
欲しいと思えるようにすることができるかどうかは、私もわからないんですよ~
感情なんてどう変化するかなんて誰にも保障できないし。
思えるようになるかもしれないし、ならないかもしれないです。
大切なのは、
欲しくないものをなぜ欲しいと思えるようになりたいのか?
なぜ欲しくないのか?
ここです。
この場合、欲しいと思ってないのに作ったら何が問題だと思っているのか?を紐解いていったりします。
よくあるのは、
欲しいと思って産んだ子でなければかわいがることができないのではないか?
育てられないのではないか?
虐待するのではないのか?
等の不安・怖れです。
この、不安・怖れを作り出しているものを解放していきます。
解放が進んだ時に、欲しいと思わないとよくないのではないか?に対するこだわりが軽減し、欲しいと思わないけど、産む、産まないの選択がしやすくなったり、人によっては、欲しいと思わないという感情が変化することもあります。
まとめ
ここまでやってきたことは、
- 感情と選択に分けて、自分がどこにストレスを感じているのか?を明確にする
- 感情のもつれを紐解いていく
- 欲しくない原因を特定し(仮定し)、必要な癒しや取り組みを行う
- そこで感情がどの変化するかはやってみないとわからない
いうことでした。
「選択」をしやすくするために、感情のもつれを紐解いていく作業をやってから、「選択」をします。
選択をするときに、できるだけ感情に不調和がない状態で、納得できる状態(腑に落ちている状態)の方が、選択とそれによってもたらされる結果に対して、後悔も罪悪感も少なくなる可能性がある、と言うことです。
- 「選択」には正解もないし、絶対に後悔しない「選択」ができるかどうかはわからない
- 今できる精一杯の「選択」をしていくこと。
それに尽きるのかなと思います。
子供を産む、産まないは、女性にとっては一生を左右することだと思うので、じっくり向き合っていいと思います。
最後に。
私自身が、子供を持たなかった、産めなかった人生をどう思っているのか?を書きたいと思います。
いたらよかったなとは思います。甥っ子や姪っ子がとてもかわいいし、彼らの成長をそばで見てきたので、子育ての大変さも楽しさも少し体験できました。
でも、持たなかったことに後悔はありません。
本当に私が子どもを持つ人生だったら、過去に何度もチャンスがあったのに、選んでいないからです。
選択できなかった自分も含め、すべてが「私」自身です。
このシリーズの全記事
- 【子供が欲しくない女性】(1)欲しくないのか、いらないのか?あなたはどっち?~子どもを持つことに悩む女性たちへ
- 【子供が欲しくない女性】(2)子どもが欲しくない理由とは?何が原因なのか? ~子どもを持つことに悩む女性たちへ
- 【子供が欲しくない女性】(3)夫が、理想の父親になってしまっている~子どもを持つことに悩む女性たちへ
- 【子供が欲しくない女性】(4)「女だから産まなければならない」という思いをどう取り扱うか?~子どもを持つことに悩む女性たちへ
- 【子供が欲しくない女性】(5)過去世(前世)・先祖代々の影響かもしれない~子どもを持つことに悩む女性たちへ
- 【子供が欲しくない女性】(完)後悔しない選択をするためにはどうしたらいいのか?~子どもを持つことに悩む女性たちへ
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