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北海道日本ハムファイターズのすばらしさ~心理学的にポイントを解説~

北海道日本ハムファイターズのすばらしさ~心理学的にポイントを解説~


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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

こんにちは!

北海道日本ハムファイターズファンの私としては、
CS(クライマックス)シリーズ、ファーストステージを勝ち抜き、ファイナルステージに進出することがとてもうれしいです。

今回のファーストステージで、なるほど!すごいな!と思った出来事について、心理的側面で少しお話&解説をしていきたいと思います。

まずプロ野球をよく知らない方のために簡単に解説すると、
セリーグ・パリーグそれぞれで上位3位チームが、1位を争うクライマックスシリーズ(以下CS)

CSでは、2位と3位が争い(ファーストステージ)、勝者が1位と戦います(ファイナルステージ)。

つまり、下剋上が可能な仕組みです。

この3日間は、CSのファーストステージで、日本ハムは千葉ロッテマリーンズと戦い、ファイナルではソフトバンクホークスと戦います。

ヴィジョン・大きな目標を共有する

ファーストステージで勝たなければ、ファイナルステージに進めないので、普通はエース級のピッチャーを登板させます。


ところが、日本ハムの新庄監督は「日本一になること」が目標なので、エースである伊藤大海投手をファイナルに温存。

事前に伊藤投手にも確認して、選択させたそうですが、伊藤投手もまったく同じ考えだったそうです。

ファーストで負けてしまえば、ファイナルはありませんので、なぜ伊藤投手をファーストで出さなかったのか?といわれかねない大きな決断です。

実際、新庄監督は怖かった、といっていました。

でもここで、この怖れを乗り越えたのは「日本一」になるというヴィジョンと目標です。

それがあるから、伊藤投手を出さないというリスクをとれたわけです。

改めて、ビジョンと目標の力は、とても大きいと感じましたし、
それをキーパーソンと共有し、コミットしたこともすばらしいと思います。

最後まであきらめない

ファーストステージは3日間で開催され、先に2勝した方が勝ち抜きです。

1日目はロッテ佐々木投手に完全にねじこまれて負けてしまいました。

2日目は9回裏まで負けていました。でも新庄監督は珍しく大きな声で「あきらめるな」と言ったそうです。

根性論といえばそうですが、前述の「ヴィジョンと目標」を本気で選んでいるので、心底諦めなくてよいと思っていたのではないでしょうか。

そして、万波中世選手がホームランを放ち同点においつき、延長10回でサヨナラ勝利となりました。

楽しむ・愉しむ

新庄監督は常々、「がんばる」のではなく、「楽しめ(愉しめ)」といっています。
がんばることは一つもいいことはないといい、選手にもがんばれとはいいません。

心の底から野球を楽しむこと、その向こうに勝利があることを伝えています。
感性や感覚を大切にする時代の流れにも沿っているモチベーションアップです。

今までのやり方を手放す

短期決戦のCSシリーズ。負ければ終わりなので、なんとかしてでも勝つために
投手の交代もいつもとは違う順番と役割を連発でした。

それに対し、ロッテの方は、通常の試合とあまり変わらない印象でした。

今までとは違うやり方を手放すことは大きな勇気を伴いますが、やはりヴィジョンと目標が怖れを超えていく原動力になったように思います。

不毛な争いに巻き込まれない

これはとても不思議な応援なのですが、
千葉ロッテマリーンズの応援団は、
ロッテが攻撃で塁に出た際、敵の投手が牽制球をするとブーイングをします。
※牽制球というのは、塁に出た選手がリードしているときにボールを投げてアウトにするためのもので、ごく普通のプレーです。

ブーイングに対して、でやり返すという方法もありますが、日本ハムのファンは、拍手でやり返すという方法を選んだのです。

この拍手がブーイングを凌駕し、また同時に自チームの投手への応援にもなり、とても力になったと思います。

私たちは、攻撃には攻撃で返したくなるのが普通です。
ですが、その手に載らない、違う選択をしたその意志の力にも感動しました。

他にもいろいろすばらしいと感じることはあるのですがこのあたりで。

私もファイターズの日本一を信じて今日からまた応援の日々です。




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