この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
今日は、リクエストをいただいたテーマで書いてみますね。
モラハラ夫とは
ネットで「モラハラ夫」を検索すると、弁護士さんのサイトが上位に並びます。
それだけ、「夫がモラハラ」が離婚事由であり、
弁護士さんのお世話になるケースも多いということかと思います。
そもそもこの「モラハラ」とは何かというと、
ベンナビより引用
以前であれば、単に「身勝手な性格」「ワンマン」「亭主関白」という特徴だと思われていたかもしれません。
でも、それは立派な精神的虐待だ、とされるようになった時代の流れもあるのかなと思います。
ただ一方で、最近は小さい時から怒られなれていない人が多いので、ちょっとしたキツめの表現でも「モラハラ」、職場では「パワハラ」と捉えることもあります。
となると、継続的、日常的かどうかが決め手かもしれませんね。
(「モラハラ」は夫側だけがするものではなく、妻側がすることもあります。が、今日は「モラハラ夫」に絞っていきます。)
※お断り
ここでは、モラハラを肯定するのではなく、モラハラが起きてしまう原因に目を向けて考察することを目的にしています。
もし生命・身体に危険が及ぶような暴力を含むハラスメントを受けている方は、しかるべき機関の力を借りてください。
モラハラ夫の特徴をどう理解するか?
参照したサイトでは「モラハラ夫」の特徴として12個掲載されていますのでそこを読んでください。
ここから伝わってくる夫の姿はこんな感じです。
- 自分は悪くなく、妻(他者)が悪い。
- その悪い部分を攻撃して、妻(他者)を責める。
- 妻(他者)を思い通りにしたい。
なんか読むだけで「ひどい人」だと感じますよね。
だから、離婚したいと思ったとしても無理はないと思います。
心理カウンセラーの立場としては「離婚したい」と思っていらっしゃるなら、それを止めることはありません。
ただ、一度は好きで結婚した相手でしょうし、
最初はそんなこともなかったのに途中から変貌した、というケースもあるでしょうし、
なんで私が選んだ人がこういう人なのか?
とか、
昔付き合った彼氏もモラハラ男だったわ、いつもなんで私ばっかり・・・
という方もいらっしゃるかと思います。
なので、ここでは
・モラハラ夫の心理
・モラハラ夫を(結果的に)選んでしまっている自分
について考えてみたいと思います(病名、診断名がつくようなケースは考慮外)。
実はモラハラ夫は深い罪悪感を抱えている
他者が悪いと責める人は、実は自分が悪いとひどく責めている、といわれます。
それぐらい実は罪悪感が深い人。
・・・といわれても、そうは見えないと思います。
この罪悪感というのは、
自分はひどい存在だ、
自分は罪深い存在だ、
のようにひどく自分を否定し、罰する感情です。
あまりにも辛いので、感じないようにするために自動的に相手のせいにします。
(ただ、無自覚でやっているので、こんな意図はありませんが・・・)
だから、モラハラといわれるぐらいひどく相手を攻撃するということは、実はそれぐらい罪悪感が深く、自分を責めている裏返しとも言えます。
ではなぜそれほどまでに罪悪感が深いのか?というと
そもそも人間は生まれた時点でごめんなさいという原罪を背負っているともいわれます。
それに加えて、前世からのカルマなのか生育環境なのか、そこはもはや考えてもわかりませんが、とにかく深い罪悪感を持った人である、ということかと思います。
罪悪感が深いと、自分を罰するために罪悪感を感じるようなことを重ねます。
それが妻への恫喝だったり、過度な束縛だったり・・・です。
されたら当然嫌なことばかりなので、
本人も嫌がられる、責められる、避難されることが罰となり。
結果的に、モラハラ夫として妻に離婚されるのであれば、それ自体が罰ともいえます。
しかも、弁護士や裁判に委ねることになるというのは、大きな権力を相手にすることなので、よほど深い罪悪感と処罰意識だなぁと思うわけです。
モラハラされ妻のテーマは?
ここまではモラハラ夫の心理分析をしてきました。
ではモラハラされ妻に軸を移して考えてみましょう。
モラハラ夫に悩む妻は、「このモラハラ夫を自分が選んだ理由は?」「私が引き寄せたのだとしたらなぜ?」という視点を持ってみます。
もちろんそんなことを考えることもなく、嫌だから、で離婚するならそれでもOKなのです。
でも、自分を主体にして考えてみないと、もし次のパートナーができても同様の事態を招くことがあります。
また、夫以外の人や場面で、モラハラとはいえなくても「人に尊重されない」ことがあるとしたら、それは依然として続く、ということになります。
なので、自分を主人公にして考えてみることはぜひおすすめしたいと思います。
ではモラハラされ妻の心理はどうなのでしょうか?
パートナーは合わせ鏡ともいわれますし、モラハラはする側とされる側の両者がいるから成立している、といえます。
ということは、
実はあのモラハラ夫の姿が私自身だとしたら?
私自身が罪悪感が深く、自分に罰を与えるために、あのモラハラ夫を使っているのかも?
という見方をすることも可能です。
実際、本当は全然妻は悪くないのに、モラハラ夫の一見論理的なロジックで暴言をはかれ
「私が悪いんだ」と思う方もおられます。
すでにこれが自分への罰になってしまっているんですね。
では、ちょっと自問自答してみましょう。
存在すら否定したくなるような強い罪悪感を仮に自分が持っているとしたら?
自分に罰を与えなければならないと思っているとしたらそれはなぜ?
自分のこと、どんな存在だと思っているか?
モラハラされていることで得られているポジティブな感覚があるとしたら何?(例:強い愛され感、献身など・・・)
こんな観点で自分と向き合っていくと意外な感情や価値観などが出てくる可能性があります。
ただ、ここはなかなか抵抗が大きく、自分ひとりでは難しいところでもあります。
離婚の法的処理は弁護士さんにお任せするとして、
離婚の心理的処理やこの経験を本当に自分の人生に活かす。
ここは、私の専門分野だと思います。
私自身は離婚で、調停、審判、家裁までやりました。ある件では、最高裁まで上訴され、5年間に及ぶ泥沼の離婚劇でした。
だから、悩んでいる方にはできるだけもっと早く、楽にこれを抜けてほしいなと思っています。
もしひどいモラハラされているとは思わないけど、なんか夫の言いなりになっている気がするなぁという方もぜひご相談くださいね。
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