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【子供が欲しくない女性】(2)子どもが欲しくない理由とは?何が原因なのか? 

2022年9月19日

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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

子供を産むかどうか、悩んでいる女性はとても多いと思います。
私自身は、ずっと悩み続け、いざ作ろうとした時には当時の夫との不仲で離婚裁判、そして子宮頸がんで子どもを持てない身体になりました。
こどものことで、悩む多くの女性が、少しでも納得できる結論を出せるように、お手伝いができればと思い、この記事を書いています。

前回の記事【子供が欲しくない女性】(1)欲しくないのか、いらないのか?あなたはどっち?~子どもを持つことに悩む女性たちへ
をご覧ください。

「選択」できるから迷う時代

子供を「欲しい」という気持ちもある。でも「いらない」という気持ちもある。

あーぁ。
世間の多くの女性は迷うことなく「欲しい!」と思い、
そして「産む!」んだろなぁ、と思う方いらっしゃいませんか?

どうして私は迷うんだろう?

産む!
あるいは
産まない!

と、スパーンと決めれたらいいのに、って。

以前は、女性が子供を産むことが当たり前で、結婚=子供を作ること、がセット商品の時代が長くありましたよね。
好むと好まざるにかかわらず。

でも今はそうではなくなってきています。

選択できる時代になってきたし、その選択を尊重される時代になってきました。
(少し前ですが、山口智子さんの『FRaU』でのインタビュー記事が話題になっていました・・・)

https://gendai.media/articles/-/63477

「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。人それぞれ、いろんな選択があっていいはず。もちろん、子供を持って初めてわかる感動もあると思います。実際に産んでみないとわからないことだと思うけれど。でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」

山口智子インタビュー「大人になってからが人生は楽しい」

選択できるようになったからこそ、迷うし、決められない。

私自身はですが、欲しくないと思っていたし、いざ作ろうかなと思ったら離婚+ガンで産めなかったので、産んだ方がいいとも産まない方がいいとも何も言えません。

ただ、

欲しいと思えない理由
欲しくない理由

それがわかると、少し自分の中に落ち着きどころを見つけられるし、次のステップに進める気がするんですよね。

では、「欲しいと思えない(欲しくない)」理由を紐解いていきますね、
原因を紐解いていくと、
ざっくりですけど、以下のようなことが多いです。
実際にはそれぞれの原因が絡み合っているので、厳密に切り分けることは難しいのですが列挙していきます。

欲しくない理由

主な理由として次のようなものがあります。

  • 夫・彼との関係がそもそもうまくいっていない
  • 自己価値・自己肯定感に起因するもの
  • 親子関係に起因するもの
  • 妊娠・出産が怖い、嫌だ

以下、1つずつ説明していきます。

夫・彼との関係がそもそもうまくいっていない

これは二人の関係についてちゃんと向き合う必要があります。
うまく行っていないのに、子供が欲しいと思えなくて当然ですし。
ただし、うまく行っていないから子供を作って改善しようと、道具にしようとすると、のちになってそれを悔いることもあります。

あるいは本来向き合うべきことに向き合っていないので、いずれまた二人の関係がうまくいかなくなることも多いです。(もちろん、子がかすがいになるケースもありますが・・・)

うまくいってないと言うほどでもないけど、しっくりこない、とか、不満がある・・・等のレベルでも、とても大事です。
あまり大きな問題だと思わないようにしているのか、あるいは実は潜在的には大きな問題を抱えていることもあります。
これは、安全な場で、夫・彼に対して思うことを、全部口にしてみること、がいいと思います。

自己価値・自己肯定感に起因するもの

自分のことが嫌いだと、自分の分身とも言うべき子どもを欲しいと思えません。こんなに毛嫌いしている自分の身体から出てくるものなんて、やはり嫌だし、好きになれそうにありません。


それに、【自分嫌い】な自己否定状態だと、そもそも生きていること自体が辛いので、

このしんどさを自分が生んだ子にも味合わせるのか?
そう思うととても申し訳なくて産めない。

という場合があります。

これについては、自己嫌悪を減らす

ことが必要です。(もちろん、自己嫌悪を減らしたいかどうかも自由ですが)

自己嫌悪を減らす≠自分を好きになる

自分を嫌悪するということは、自分のあそこがダメ、ここがダメとダメだしすることです。

その数が多い状態が、「自己嫌悪が強い」です。

自分を嫌いだーと思うことは自己攻撃なので、自分を痛めつけることを減らした方が楽になれるはずですよね。

なにしろ、こんなダメだらけの自分を支えているのは他の誰でもない自分の心と身体ですからね。

でも、ここで要注意なのが、


自己嫌悪を減らすことと、自分を好きになることはイコールではない

ということです。


嫌悪するところが多くても、自分のこと好き、って思う人もいます。嫌悪するところが少ないけど、自分のこと好きじゃない、って言う人もいます。

嫌っている部分を減らすことと、自分を好きになることは別なのです。

自分を嫌っている人が、いきなり自分を好きになろうなんて無理なのです。

嫌いな食べ物、いきなり好物になりません。ここ結構大事です。

自分が嫌いな人が、自分を好きになろう!ってがんばらなくてもいいんです。そこを狙わなくてもいいんです。


狙ったところで、簡単にはできず、できない自分をどうせ自己嫌悪するだけです。それでは、とても逆説的なお話で、自己嫌悪強化、になっちゃいますよね。

もちろん、「嫌う」度合いが減れば、相対的に「好き」と思える度合いはアップするかもしれませんが。

嫌いだと思っている自分をOKする

自分のこと嫌いだなーと思っている自分を受容してあげるということです。

「ヘタレで優柔不断で陰湿なところが嫌いなんだけど、自分のことをそんな風に思ってる私でいいじゃん」と。

どんな私でも私、なので、その私を認めてあげる

ということです。

これが自己受容感、自己肯定感につながります。

そこまで本当に嫌うところなのか?


自分のことが嫌いな人は、「ザ・嫌いなところ一覧」があると思うのですが、はたして本当にそこまで嫌うところなの?
という疑いを持ってみましょう。

例えば優柔不断だと思ってるけど、いやいや他人から見たら十分芯が通ってるよ、ということもよくあるし、優柔不断も、裏返せば、フレキシブルというポジティブな言葉になります。

この、
本当にそうなの?

裏返すと、どんな長所?

という疑い&反転大作戦をお勧めしたいと思います。

いいところ探し

いいところ探しはしたほうがいいと思います。

自分で出てこなければ、人の力を借りてでも数を集めます。これは、カウンセラーがよく出させていただく宿題です。

人から集めるのもこっぱずかしかったりするし、中にはええっ?ホント?っていうのもあったりします。


が、まぁそれはそれで相手が勝手に思ってることなのでそれでよしとしましょう。

なぜこれをやるかというと、
嫌いなところがいっぱいあって、それを減らすことができなくても、
いいところが集まれば、相対的に嫌いなところ比率が減るし、中和されたりするからです


ただし、いいところがあると思うことと、自分のこと好きと思うことも、別物です。必ずしもリンクしないし、イコールではないです。

いいところ集めても、好きになれない、ってこれまた自己攻撃しないでくださいね。


「自分を好きになる目的で、いいところを集めよう!嫌いなところを減らそう!」というこの「狙い」も「期待」も手放しておいてください。

狙ってやったことの多くは、失敗に終わります。

親子関係に起因するもの

「あの親」のようになりたくない。だから親にはならない、というケースです。
これについては、親というもの=自分の両親、とくっついてしまっています。
ここを切りはなしていく作業が必要になります。
また、あの親との間で、子供時代にたくさんいろんな出来事と感情が取り残されたままになっています。

また、「夫が、私以外の存在に愛を注いでほしくない」と言うものがあります。
これは夫が理想の親代わりになっていることが多いので、子供の位置を誰にも手渡したくないと言うものです。これも元々の親子関係に起因するものです。自分の子供時代を癒す、と言うことに取り組むことをお勧めします.

※癒す方法として、インナーチャイルドを使ったワーク・セラピーをお勧めします。インナーチャイルドについては下記の記事を参照ください。

インナーチャイルド
参考本当に効果的なインナーチャイルドの癒し方・インナーチャイルドセラピー

本当に効果的なインナーチャイルドの概念と癒し方をご案内します。インナーチャイルドが癒せない、親を許せない・・・という方もぜひお読みください。

続きを見る

妊娠・出産が怖い、嫌だ。

これについては、妊娠、出産で起きる心身の変化、痛みなどの恐怖が原因のものです。
なぜそこまで怖いと感じるのかは原因が人それぞれなので、一概にコレとは言えないのですがあります。


もしかしたら、母親が自分を身ごもったとき、妊娠中、出産時に何かトラブルがあったりした記憶、トラウマが自分にも受け継がれているのかもしれません。
これについては、次回以降の記事をご覧ください。


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