この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
付き合っている相手から別れようと言われて、どうしよう・・・ショックだし、どうしたらいいのか?苦しいと思います。結婚している夫婦の離婚問題も同様です。
またすでに終わった恋・別れ・離婚の傷から立ち直るには、「手放し」が必要です。
今日は、いずれの場合にも大切な「手放し」についての補足記事です。
★「手放し」については、こちらの記事をお読みくださいね
【失恋・別れ・離婚】つらい失恋・別れから立ち直る方法~「手放し」とは?「手放し」はどうやってやるの?
★こちらの記事もあらかじめお読みいただくといいと思います。
【復縁】(1)復縁したいなら、まずやることは、傷ついた心を癒し、「手放し」をする~復縁できるかどうはその先にある
【復縁】(2)うまくいかない理由を知り、その原因に対処していく~本当の自分、魅力が発揮されていないことが多い
手放し=浄霊・除霊に必要な心構え
これまでの記事も書きましたが、私は、手放しを、浄霊・除霊と同じだと思っています。
あなたについている霊=相手への執着、よりを戻してほしいお化けを、切り離す作業です。
ただ、いきなりは難しいと思います。
イタコさんとか霊能師さんも、はいっ!といきなり浄霊・除霊はできなくて、前もって自分の身を整えて、儀式めいたことをします。
なので、手放しも、手放しに挑戦する上での、心構えがあるのでそれをまとめますね。
相手に執着している自分と、相手との間に、スペースを作るイメージを持つ
別れ話が進行中、もしくはすでに別れてしまった・・・いずれにしても、今のあなたにNOを言っている相手の気持ちを尊重して、スペースを作ります。
時間的に、空間的にです。相手やあなたの気持ちが変化する可能性を作るためですね。
同じ学校や職場にいる場合、いつも相手の存在を気にすることになるので、とってもつらいと思います。
でも、そのために学校や職場を辞めるというのは、失うものが大きい場合もあるので、慎重に判断したほうがいいと思います。
相手がまったく見えない状態より実は、姿が見える状態の方が、辛いけど、手放しのプロセスは速い時もありますので、なんとも言えません。相手の姿が見えないと、妄想が邪魔をすることがあるからです。
(なので、つい別れた相手のSNSをつい見てしまうのですが)
「相手の自由意思を尊重する姿勢が持てること」をゴールにする。
すごくつらい想像なのですが、あなたと離れている間、相手は新しいパートナーを見つけるかもしれません。
でも、もしかしたら、あなたとやり直したいと言ってくるかもしれません。
どの可能性もありえるのですが、相手あってのこと。
この相手の「選択にゆだねる」という感覚を持つのが「手放し」です。
これが持てるようになったら「手放し」が進んでいるので、こうなれるよう意欲を持つといいと思います。
最初のうちは、復縁する可能性にかける目的で、手放しに挑戦してもいい
正直、以前の記事にも書いたように、復縁はそもそも相当難易度が高いことなのです。
なので、復縁を期待するのはあまりお勧めしていません。それよりも、復縁できるかできないかわからないけど、自分の幸せに向かっていく取り組みをすることをお勧めしています。
ですが、未練がいっぱいあるうちに、手放しを進めるのは、モチベーションって湧きにくいこともあります。
なので、最初のうちは、「復縁できるかも?」な可能性にかけるため、でもありだと思います。
でも、これはあくまでも初期のモチベーションとして、です。
手放すのは「好き」ではなくて、「執着」
「手放し」というのは、「しがみつき=執着」を解消していくことなんです。
誤解がよーくあるんですが、
「好き」という感情まで手放そう(そして別れを受け入れよう、強くなろう)とするから、手放しが大変になるし、やりたくないし、辛くなるしだと思うんです。
よく、「こんなに苦しいなら、いっそのこと大嫌いになれればいいのに」って言います。確かに、嫌いになれれば手放しはまだ楽だ、なんでしょうが・・・
残念ながら、好きなのはどうしようもないし、好きを強制的に嫌いになることもできないので、手放すのは「執着」の方です。
この「執着」を、具体的な気持ちとして表現すると、例えば次のようなものになります。
- 彼がいないなんて無理
- 彼以外にはいい人がいない
- 彼以上の男性は二度と現れない
- 彼じゃなきゃダメ
- 彼とは復活する運命に違いない
眺めていただくとわかるように、この「執着リスト」にあるのは、「彼以外の未来がない」と思っていて、いろんな可能性を否定してしまっていると言うことです。そうなると、いつまでも彼の亡霊を追いかけることになり、過去に生きることになります。
自分の人生を前に進められなくなります。
復縁はとても難易度が高い、ということは、先の記事で書きました。
なので、復縁への期待も手放していくのですが、
一方で、なぜか手放したら、元の相手から連絡があった、と言うこともあります。その時は、新しいレベルのあなたと、相手とのスタートになります。
「手放し」を通して、古い自分が一度死んで、新しい自分に再生していった結果、起きたことと言えます。
「執着」の存在を、自分の中で発見したら、言い聞かせます。
「この感情、手放そう」って。
んなこといっても、すぐにはなくなりませんし、執着くん(ちゃん)は、何度も何度もやってきます。
「手放し」というのは1回ではスパっとできるものではなく、何度もするのが普通だと思います。
そうやってだんだん軽くなっていきます。(逓減だったり、どっかで加速度的に進んだり、いろいろなので、焦らないでくださいね)
「手放し」についてよくいただくご質問
「手放しってどんな感覚なのですか?」
これはよくご質問をいただきます。
お客さまで、「手放し」を体験された人はみなさん口をそろえておっしゃるのは
「ふと、もういいかなって思って」
「なんか軽い気分になって」
と、ライトな感覚を表現される方がとても多いのです。
例えば。
失恋した。
パートナーとお別れをした。
というとき。
なんとか思いを断ち切ろうとして、アドレスを消したり、LINEのアカウントを削除しようとしたり、
そこまでしなくてもメールするのをやめよう!と思ったり。「断腸の思い」でやることってありますよね?
これ、断腸、というぐらいですから、相当痛くて、苦しいわけです。
「これも手放しなんでしょうか?」とご相談を頂戴しますが、
先に述べたように、「手放し」ができるときや、「手放し」そのものって、意外とライトなものだったりするので、
「断腸の思い」でやろうとしている数々の行動は、わたしは「真の手放しに向けた、ハードだけど、尊い努力とプロセス」だと思っています。
本当は手放したくないけど、手放した方がいい!とわかってるし、そこに挑戦しているわけです。
だから、その努力を自分で大いに褒めましょうよ~
「相手のこと、好きなのか執着なのか、自分の気持ちがわからなくなりました」
相手と別れ話でゴタゴタしているときに「別れたくない」という気持ちが、はたして純粋に「好き」な感情なのか、「執着」になっているのか、わからなくなってしまった・・・そんなご相談もあります。
私は、こうとらえています。
「好き」だからこそ、「執着」する。
「好き」「嫌い」ってどうしようもない、シンプルな感情だと思いませんか?
好き→だから→相手と一緒にいたい・別れたくない
って、ふつうだと思いませんか?
ただし、この思いを叶えるために、相手はNOと言ってるけど、彼or彼女じゃなきゃダメ!なんとしても復縁したい!という思いや行動が「執着」になり、それだとちょっと2人の関係は厳しいよね、ってことだと思うんです。
「別れたくはないけど、別れることにします。これって、手放し?」
相手と別れ話でゴタゴタしている時の、ご質問。踏ん張って「エイヤ!」的に別れようとしているのが伝わってきます。
私は、これを「手放し」の入口に入った!と言うことだと思ってます。
「手放そう」と決める、ことは、重いもの(重い決断)ですよね。
そりゃあ気合を入れなきゃできなかったりします。
「絶対別れたくない。手放したくない」と思っていたときからは、ずいぶん進んでいると思いませんか?
「手放すことにしよう!」と決める。
ここにたどり着くまでが大変で、険しい道のりだったと思うんですね。
とにかく、ここまでがんばってきた自分を褒めましょ。
一度で手放しできますか?
一発狙いは無理、だと思います。もちろん人によっては1回で相当進むこともあります。
一発で手放せる、そんな時がくるまでずっと待とうする方が、たまにおられるんです。
しかし。
そんな日がくるのだろうか?(きたとしてもいったいいつ?)
実は、それぐらい、「手放し」に挑戦って怖いんですよね。
「手放すことに挑戦し続けること」がいちばん大事で、であって、「1回で手放しをするぞ!」に、ではないんですよ~
同じ職場にいる場合、退職するのも手放しでしょうか?
これも、失恋後、手放し挑戦中によくいただくご相談です。
同じ職場に相手がいる場合、顔を見ないといけないのは苦しいですよね。
毎日のことですし。
どちらかが異動or退職するまで続きます。
でも。
そもそも。
一緒の職場だから、出会いもあり、好きになったし・・・
そんな方に、私がよくお伝えしているのは、
「プロフェッショナルな態度であり続けませんか?そんな私に、誰がなんと言おうと誇りを持ちませんか?」
プロフェッショナルって、ちょっと無理もしてるけど、がんばって凛としている感じがしません?
そんな姿ができる自分って、ちょっとかっこいいと思いませんか?
職場でずっと「そんな私」をがんばってきたら帰宅後や休日は疲れているはず。
息を抜く場は必要ですよね。
自分をいたわってあげてください。
前述のように、誰かとつながってもいいし、自分が快適に感じることを。
それを続けた上で、本当に異動するのか、退職するのか、考えてもいいと思います。特にあなたにとって大切な仕事・キャリアであればあるほど慎重に考えた方がいいのでは。
ショックな時、この先が不安な時に決めたことは、後悔することもあるので、大きな決断は先延ばしにしたほうがいいと思います。
大切なのは、「手放し」に意欲を持つこと
大好きだった人を手放す作業はけして楽ではないし、つらいです。でも、今のままはもっとつらいはず。
自分自身を楽にするために、そして未来にあらゆる可能性を作るために、「手放し」に意欲を持ち続けてください。
私の先輩カウンセラーから、言われた言葉は「手放せば手放すほどワンダフル」。
恋愛・男女関係だけでなく、あらゆることに「手放し」は使えますし、あらゆることにおいて、執着は持たない方がよくて、手放したほうがいいそうです。
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