この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
また、他の悩み・場面でも、活用しますし、とても重要な癒しの方法であり、ツールでもあります。
「手放し」とは
「手放し」って、普通はあんまりピンとこない言葉だと思います。「手放しに喜ぶ」はわかるけど・・・?!
「手放し」とは、カウンセリングやスピリチュアルな世界でよく使われるのは、対象への執着、こだわり、とらわれの心、怒りや悲しみ、嫉妬などの負の感情を自分から解き放つことです。
特によく登場するのは、以下の場面です。
- 離婚問題、別れ話など、パートナーシップの危機の渦中
- 失恋した、フラれた、実際に別れた、離婚した後などの、立ち直り期
- 子どもを持つ、持たない、子供を授からない
- 過去に失ったものへのこだわり(例:お金、人間関係、キャリア・・・)
- パートナーシップに限らず、現在のステージから次のステージへの移行期(例:仕事上のポジション、やり方、前例・・・等)
「手放し」に関する法則
手放すともっといいものが入ってくる
手放していない状態は文字通り、手の中にぎゅっと何かを握りしめている状態。
新しいものを握る、受け入れるチャンスがありません。
両手を空にして、受け入れる、受け取る準備をするのが「手放し」。
なので、手放したら、もっといいものが入ってくると言われています。
「宇宙は空白を嫌う」とも。
手放せないものは、強制手放しの憂き目にあう
なかなか手放さず、ずっと握りしめた状態だと、宇宙はそんなに執着している姿を観たくないのか?強制的に手放さなければならないような事態を招くそうです。
例えば、仕事がやりたい仕事ではなく、残業続き。他につきたい仕事があるのに退職できない、と言う場合に、病気になって退職、などのように、強制的に執着が切られてしまうような事態がやってくる、と言うことです。
そんなハードランディングより、ソフトランディングの方が、心身とも優しいです。
結局、手放しをするのは、自分のため、です。自分がもっと楽になり、次のステージに進むためのものです。
執着というエネルギーの使い方は、自分を現状に停滞させてしまいます。
人生を、抱えている問題を動かしたい場合、「手放し」が有効、必要な場面はたくさんあります。
重い荷物を降ろして、軽くなります。
実際の個人セッションでやること
では、失恋・別れからのケアとして、実際の個人セッションでやることを簡単にご紹介します。
まずは、別れて、つらくて、苦しくて、せつなくて、傷ついた感情をケアしましょう
しんどい感情をもったままでは、何もやる気になれないですよね。
周りのお友達もあなたをサポートしてくれてると思いますが、ついつい友達には悪いなぁと気兼ねもしちゃいます。
でも、カウンセラーには遠慮なく好きなだけ、話してください。
大泣きしてもらってもOKなんです。(そのための部屋ですもん)
話す、泣く、というのも、感情を吐き出す手段です。
感情は感じれば感じるほど燃えて消えていきますし、しかも自分一人ではなく誰かとシェアすることで楽になるという法則があります。吐き出すことで楽になっていきましょう・・・
※「感情」に関する法則を知りたい場合は、こちらの記事も参照ください。
こちらも参考「感情」に関する4つの法則~感情とは?感覚とは?
相手とのお付き合いを振り返ります
ひとしきり泣いたら。あるいは泣きながらでいいので、考えてみましょうね。
相手とのお付き合いは、どんなお付き合いだったのか?
いいこと楽しかったこと、
腹が立ったこと、苦しかったこと、
実はガマンしていたこと。
いっぱいいっぱいあると思います。
そこでの気づきもあります。
だから、思う存分「語る」ことも必要です。
自分では気づけていない、あなたの課題を一緒に見つけましょう
極端な表現をしますね。
相手から告げられた別れの理由が「あなたの顔にはウンコがついているから」だったとします。
でも、あなたは自分の顔にまさかウンコがあるなんて思っていませんよねっ。
なのに、顔にウンコをつけたまま、相手にアプローチしてもどうでしようもないので、避けられちゃいます。
実は・・・・相手がなぜあなたにNOだったのか、気づけていない方が意外と多いんです。
それがわからないままだと、もし復縁を申し入れようとしても難しいし、課題は次のパートナーに持ち越されるのでやっぱり似たようなテーマでトラブルが起きやすくなります。
これは一人で考えていても出てきにくいんですね。
もし、気づけているなら、お付き合いしている間に、直してたり、直す努力をしてますしね。
カウンセリングの中で、自分の課題を見つけていきましょう。
(もちろんカウンセリング中は、ウンコ呼ばわりはしないのでご安心を)
これに気づくと、「だから、彼は私から去って行ったんだぁ」とか、「今まで、付き合ってきた人と別れてきたの、全部これが原因だったんだぁ」と、腑に落ちると、「別れ」の事実をすごく落ち着いて受け止められるようになるんです。
そのうえで、自分の問題を癒していったり、克服することにエネルギーを向けることをお勧めします。
必要なセラピーと手放しのワークを行います
心の傷や原因を取り除くために、必要なセラピーを行ったり、実際に手放しのワークをいくつか行います。(詳細をここで書くと、実際の効果が薄れてしまうので割愛)
「手放し」のステップとイメージ
手放しは何度でも。螺旋階段。
「手放し」は、1回このプロセスを流しただけで、「あーすっきり!」ではなく、同じことをぐるぐる繰り返し行うことの方が多いです。
でも「らせん階段」なので、実はちゃんと上層階に上がっていっていますよ、
ということです。
「手放し」は大変なので、何階も上がる=何度もかかる、と腹をくくる方が意外と早く終わるかもしれません。
プロセスにかかる時間は人それぞれでも、「手放し」はできます。
最初に下から、らせん階段を見上げると、いったいどこまで登ればいいんだろう?
と思いませんか?
でも、気が付いたら、あら、屋上に出ていた、とか、階段なくなってた!
みたいな時がきます。
それが「気が付けば手放しできていた」
という状態だと思います。
時には「手放し」も「手放し」をして
何も考えないこともありますけどね。。。
これが、らせん階段でいう「踊り場」かもしれません。
人とのつながりが重要
「手放し」に挑戦するときは、今までこだわっていたものがなくなっていくことなので、一人で取り組むのはとてもつらい作業です。
なので、人とのつながりが大切で、友達や大切な人と分かち合っていくこともお勧めします。
それから、前述のように、カウンセラーもその仲間に入れていただけたらと思います。
手放そうとすると、ものすごく苦しかったり、悲しかったり、切なかったり、寂しかったり、悔しかったり、いろんな感情がうごめくんですよね。
一人でその感情を感じるのはつらすぎる。
感情は人と分かち合うことで一人あたりが背負うエネルギーは軽減されます。
なので、手放していくときも、つながりを大切にしてみてください。あなたにつながってくれた人は、あなたが次に進むこと、新しいステージに進むこと、そこであなたが今よりももっと楽になったり、いいものを何か手に入れたときに、一緒に喜んでくれる人です。
手放しが進むと起きること
- ショックを受けていた心がどんどん軽くなっていくのがわかります。
- 相手の存在が少し距離を置いた位置にいくような感覚になります。
- 失恋・別れへのとらわれ感が少なくなっていきます。
- 未来に少し希望を持ってもいいかな?と思えるようになります。
- 「今」をとりあえず楽しむことをやれるようになります。
など、いろんな変化があります。
中にはこんなケースもありました。
パートナーとお別れして、ものすごくしんどくて辛くて辛くて、個人セッションを受けていただいた方が、1か月後、再び来られたとき。
「前回の面談を受けて、別れた辛さ・悲しみは、消えてすっきりして、楽になったんです。でも、まだ新しい彼ができないんです。」
とおっしゃることがあります。
これって、実はすごくプロセスが進んでいますよね?
もし、別れの辛さmaxの状態で来られたときに、いきなり、こちらから、
「じゃあ新しい彼を手に入れるためのカウンセリングをしましょう」
なーんて話にモチベーションが湧く状態だったか?
というとそんなことないんですよね。
そもそも、
「よっしゃー!次いこ!別れてスッキリしたー!」
という別れ方をされていたら、たぶん、面談にはこられてないと思うんです。
辛いお別れがあった→悲しみに向き合いながらも彼を手放す→一人(独り)を実感する
だから「次」が欲しくなっているんだと思うんです。
感情にいい悪いはありません。「孤独感」は辛いものだけど、「孤独感」は悪者!ばっかりじゃないと思うんです。
「孤独感」を感じるから、誰かに隣りにいてほしくなる。
誰かがいるありがたみを感じる。
つらい別れを経験されたお客さまから、
「新しい彼ができなくて独りで寂しい」
という言葉を聞くと、
「おお!その孤独感までキタんですね!進んでる!」
って思います。
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