この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
離婚寸前のカウンセリングでやること
こういう段階でカウンセリングにこられる場合。
結果として、離婚になる場合もあります。
やっぱりやり直す、という場合もあります。
いずれにせよ、私がやっていただいているのは、「2人の関係に向き合って総括する」ということです。
これはどういうことか、というと、
- 2人はなぜ付き合い、結婚することにしたのか?
- 相手のどこに魅力を感じたのか?
- どうしてうまくいかなくなったのか?
それをまずしっかり感じていただくこと。
原因も。
ここはご本人たちではわからないこともあるので、カウンセラーの視点からお話しします。
なかには
「どうせ別れるんだから、もういいや」と思う方もおられると思います。
それはそれでありです。
でも、そうは思いつつも簡単には別れ、に至らないのは、完了するには、まだ腑に落ちない部分があるからだと思います。
しっかり向き合って、原因がわかったとき。
あれだけ「離婚しかない!」と言っていた夫婦が、やっぱり離婚はやめようということが起きたりします。
実際、こういうご夫婦を何組も見てきました。
向き合うことで初めてお互い何を感じていたのかわかり、こんなに腹を割って話すことができた新鮮さが2人の間に、やり直す、という選択を産んだんですね。
が、ここに至るまでにあきらめてしまい、「向き合う」前に、カウンセリングも途中でやめてしまい、離婚・別れを選ぶカップルもたくさんあります。
カウンセリングはご夫婦一緒でもいいし、相手を誘いずらい(抵抗がある)場合はどちらか一人でもいいんです。
あなたが2人の関係性に向き合うことで、あなたがパートナーに向き合う姿勢が変わります。
すると、2人の間に変化が起きる可能性があります。
別れると決めてお越しになる方も
中には、「離婚する・お別れするつもりなんです」と、結論を決めて、お越しになる方が以外にも多くいらっしゃいます。
でも不思議ですよね?決めているなら、なぜカウンセリングを受けてみようと思われるのでしょうか?
自分の決心を固めたい
カウンセラーに背中を押してほしいと思っている場合があります。最終的にはご自分で決めることなので、こちらからプッシュすることはありませんが、結論を出すお手伝いをします。何かまだ気になることがあるんだと思います。
本当に修復の余地がないのか、意見が欲しい
愛情を持ってつながった相手とのお別れ、という大きな決断をする前です。
修復できる可能性がないなら、別れる方向で進めていくし、まだ可能性があるなら、やってみようかなという迷いの段階です。
可能性はあるともないとも言えないのですが、ご自身がどうしたいと思っているのか?からスタートです。
実は、まだ本当は別れるつもりがない
これ、意外とあります。
別れるしかないと自分に言い聞かせているんだけど(そう思わないと身がもたないし・・・)
実はまだ修復できるならしたいと思っています。
やり切ることをお勧め
いずれの場合でも、
本当にもうこれでいいのかな?
まだやり残していることないのかな?
を考えて、できることがあればやっておいた方がいいと思うんです。
その理由は、
- 修復できるかもしれないから。
- できないにしても、やりきった感が手放しを促す。次の人生に進みやすくなる。
- やりきった感が自分への承認になる。(私ってよくやったよね!)
- 次のパートナーと付き合ったときに、同じ問題が起きない。あるいは起きても乗り越えやすくなる。
です。
特にいちばん最後の理由なんですが、
今のパートナーと発生した問題は、あなたがパートナーシップとの間で、慢性的なパターンとして持っている問題なんです。
今回乗り越えていないなら、次のパートナーとの間で再燃します。
もちろん、今のパートナーと別れて、次のパートナーと取り組む、という選択もあり。
ただ、ある程度、今のパートナーとやっておいた方がラクです。
あなたの問題が一つクリアになっている分だけ、次はワンランク上の相手を引き寄せるチャンスができるから。
今のパートナーと続行するにしても別れるにしても、「やりきった感」ってとっても大事ですよー。
カップル・夫婦カウンセリングをご希望の方は、こちらの記事もお読みください。
離婚したくなくても、離婚を選択肢から排除しない
これは、カウンセリングを受けられる方、みなさんにお伝えしていることを少しお話します。
離婚問題が起き、2人の関係性が苦しくなっているのに、でも、「離婚はできません(別れられません)」と、離婚を選択肢から排除している方はとても多いです。
できない理由をお伺いすると、いろいろあります。
・子どもがいるから
・片親にしたくない
・世間体が気になる
・離婚はすべきものではない
・一人で生活していけるか不安
・相手に悪いから、かわいそうだから。
・そんな度胸はない
・背負っているものがあるから(自営業だ、借金があるなど・・・)
事情や心情はすごーくよくわかります。簡単にできないことはすごくわかります。
もちろん、離婚した方がいい、というわけではないんですよ。
(そもそも、私自身が、超大変な離婚劇を経験しているしできれば離婚したくなかった人なので・・・)
が、カウンセリングでは「離婚を選択肢に入れてみてくださいね」とお伝えしています。
これ、実は私自身が元の夫とうまくいかなくなった時に、先輩カウンセラーに言われたことなのです。
離婚したくないのに、なぜあえて選択肢に入れるか?と言うと?
コミットメントがしやすくなる
離婚はできない、と思っていると、離婚しないための方策しかできなくなるから、対処療法的になります。
自分の幸せのためにがんばる!という方向に向かいづらいんですよね。
なので、修復してもっといい関係にするという選択肢と、離婚するという選択肢の両方を持ち、
どっちを選ぶか?と自分に問いかけてみます。
例えば、目の前に、自分のケーキがあります。
チョコレートが1個だけのケース。
チョコレートと、チーズケーキが1個ずつのケース。
あなたはチョコレートもチーズケーキも両方好きだけど、食べたいのはチョコレートとします。
もしチョコレートケーキしかない時と、
二つから選べる時と、どっちが「チョコレートケーキを積極的に食べようとしたか?」と言うと、選択できた時だと思います。
この逆もあります。好きではない生クリームのケーキ1個だけのケース。
生クリームとこれまた好きではない抹茶のケーキが1個ずつのケース。
両方とも食べないという選択もありますが、おなかすいているので食べるとして、生クリームを選ぶ場合、
やっぱりこれも、選択できるときの方が、覚悟を持って食べると思います。
つまり、あえて二択にすることで、コミットメント(決意)のパワーが発揮しやすくなるんですね。
自由度を高める
もう一つ。
「離婚できない」と思っていると、相手にしがみついて、べったり、となります。
そのエネルギーが相手に重かったり、自分へのプレッシャーにもなります。
相手との適度な距離感を作ると、相手を冷静に眺められるし、どうしていけばいいパートナーシップにできるんだろう?
と、変えていくチャンスが生まれます。
「自由度」が高まります。
これは、自分が浮気・不倫している側のときも同じです。
自分の配偶者と離婚できない、が、浮気相手のことは真剣に好きだ。
けれど、離婚できないから、浮気相手と結ばれることはない。
ここで苦しみます。
でも、本当に離婚できないのでしょうか?
離婚できないと決めているのは、自分、ですよね?
なので、カウンセリングでは、「離婚」の選択肢を排除しないようにしていただいています。
この「排除しない」は、仕事や趣味、サークル活動、友人関係など、いろんなことにも応用できます。
「仕事をやめられない」と思っているから、自分を追いつめる様なやり方をしてしまいます。。
なので、仕事を続けたいのなら、やめるという選択肢も一度持ってみるといいですよ。
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