この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分＝本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
既婚者の彼にとって、私って？
独身の女性が、既婚者の男性とお付き合いしている不倫関係だとします。（これ、男女逆でも同じです）
この場合、女性側がよーく思うのは
「彼にとって私は何？」
という自分の存在意義、存在価値に関する疑問です。
いったいなんでしょう？
存在価値をチェックするために、例えばこういうチェック項目を探しておられませんか？
- 家族と過ごしている休日、土日もLINEがきたら大切な存在
- 毎日、LINEでおはよう！おやすみ！をくれるなら本命
- 家族にバレるリスクを侵してでも、お泊りしてくれるなら本命
- 妻といずれ離婚すると、言ってくれているから、本気
- 逆に、週に２～3回しかLINEがないなら、ただの浮気・身体目的
- ホテルで会うことがあっても、泊まらないので、身体目的
などです。こういう、彼の言動をベースにして、関係性を定義づけるのもありだとは思います。
が、それって、過去の数々のカウンセリング経験上、あんまり意味がないなぁと思ってしまいます。
なぜかと言うと、
- LINEの頻度と愛情の深さは必ずしも正比例しない
- 機械的にLINEする人もいれば、基本LINEが苦手な人もいます。
- お泊りするかどうかも、関係性を大事にしたいから（バレないようにするために）泊まらないのかもしれません。
- お金がないだけかもしれません
- 本当に身体目的かもしれません
※休日のLINEについて、送っていいのか？、彼からの頻度が気になる方は、こちらの記事も併せてお読みください。
なので、こういうバロメータで測ろうとしても、実際のところわからないし、究極はこれらのチェックリストは「ほらやっぱり私って大事にされているよね」と確認したいためのものだったりするからです。
つまり、実は彼との関係性が不安なんですよね？
不安要素が多々あるから、何かにすがって、安心感を得たいんですよね？
なのでおそらく、こういう方は、占いアプリでいろんな占いを試されているんじゃないかなって思います。
（もちろん、占いを否定するのではなく、占いには占いの良さがあるし、占いで救いを得られることも多々あるので、ありだと思います）
だからそもそも関係性について、聞きたくても怖くて彼に聞けないかもしれません。
遊びだ、とは言われたくない気がする。
本気だ、と言われても困る感じがする人もいるでしょう。
大事だ、と言われても奥さんいるしなぁ。
と、いろいろ思うところですよね。
実際、
彼にとって、あなたは、女性の中では、いちばん愛している存在かもしれません。
ときめき（ロマンス）を感じる相手かもしれません。
奥さんよりもね。
おそらく、大好きだ、大事だ、かけがいのない存在だ、
彼の気持ちはそうなんでしょうし、そこに嘘はないでしょう。
（なお。根っからの嘘つきという男性もいます。その場で言っていることが自分にとっては真実で、嘘をついている自覚がないタイプが多いですね）
でも、いくらそうは言われても。
「奥さんいるしなぁ・・・」
と、いつもここに戻りませんか？
いくら言葉で確認しても、言葉じゃないところで確認しても、奥さんがいて今のところ奥さんと別れてないという厳然たる事実がありますよね。
この事実が変わらない限り、ずっとずっとこの不安定な関係性に「私って彼にとってなんなんだろう？」という疑問を持ち続けることが多いですよね。
かといって、私は、お別れすることをお勧めしているわけでもありません。
（かといって不倫の恋を積極的に後押ししているわけでもなく、いたってフラットな目線でこれを書いています）
真剣に相手を手に入れたいならその道もありです。
※こちらの記事では、「不倫の恋を成就させた方が取り組んだこと」をご紹介しています。（テクニック集ではなく、本質的なことに取り組みます）
どんな存在であろうと、今のままでいいならそれもありで、自己責任は伴いますが、どんな選択でもあなたの選択としてありだと思いますよ～
主人公を「自分」にして考えてみる
ここまで考えてきたように、ついつい、「彼にとっての私」に思いを巡らせたり、考え込んだりしてしまいます。
それは、不倫という関係だから、そう思ってしまうのも無理はないのですが、究極は私の存在価値って「彼本人」でなければわからないし、ところが彼自身もよくわかっていないこともあります。
意を決して確認しても、「君は大切。妻も大切」という返事だったり、「君のことは女性として大好き。奥さんは家族として大切」という答えだったり。私か妻のどちらかを選ぶわけでもないし、むしろ、彼の奥さんと役割がうまく分担されてしまっているかのような返事しか返ってこないように思います。
あるいは、「君がいちばん大切。妻とはいずれ離婚する」と、選んでくれている返事かもしれません。（でも、そのいずれ離婚、というだけで今現在は達成されておらず・・・）
いずれしても、結局のところ、今の私が喜べたり、満足できそうな答えは返ってきそうもありません。
というわけで、どうやら「彼にとっての私」という存在価値を自分ひとりで考えても、彼に問いかけてもあまり心は落ちつきどころが見つかりそうにありませんよね・・・
なので、これを考えるのをちょっと脇に置く必要ががありそうです。
はやりの言葉で言うと、
彼にとっての私 を考えて、私の存在価値を見つけようとするのは、「他人軸」と言うことになります。が、そこで考えても何も出てこないので、彼にとって私がなんなのか？ではなくて
- 私にとって彼はなに？
- 私にとって彼はどんな存在？
そしてそれは
- 私が欲しいもの？
- 私が欲しい関係性？
というふうに、
軸を、「彼」ではなくて「わたし」にして考えてみませんか？
これが、あなたにとっての「自分軸」です。
「自分軸」でとらえると前に進む
浮気・不倫している側の方は、ついつい相手目線の「他人軸」で考えると、だいたいはつらくなってしまいます。
もともとリスクがあって、背徳感、罪悪感があって、危うさの上に成り立っている関係なので、自分が不安だし、だからこそ、つい相手目線で安心感を得たくて「他人軸」になりがち、なんですよね。
でもこれだと、いつまでも自分の不安を抱えたままになるし、実は安心感はなかなか得られないし、一瞬得たとしても短期でしか続かず、またいつものように悩み始めてしまいます。
なので、浮気・不倫している方は、今の状況を前進させたかったら、「自分を主人公にする」＝「自分軸」で取り組んでいくことをお勧めしたいと思います。
自分がどうしたい？がわかれば、じゃあ何を選ぼう？何をしよう？全部自分が選び、行動ができるので、自分の人生も、彼とのことも動きが起きやすくなります。
ここまで書いていくとこの記事を書いている私って感情をカツカツさばくような、論理的な人間に聞こえるかもしれません。なので、私のカウンセリングってコンサルティング的と言われることも多いのですが、
でも私個人は、自分のこととなると、感情の扱いが超へたくそで、ヘタレなポンコツです(笑)
だからこそ、その逆で、他人様のことなら整理をして話せる、ようです。
浮気・不倫というただでさえ、罪悪感、コソコソ感を感じることを話すと、こっぴどく叱られるんじゃないかと思われることもあるんですが、
全然否定しないし怒らないです。
自分を主人公に考えることができると、きっとこの問題はどこかに進んでいきます。
そのどこかはわからないけど、進んでいくこと、進ませること、それに取り組んでみたい方、ぜひ一度、個人セッションをお受けください。
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