この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
時々いただくご相談をテーマにしますね。
彼と奥さんとのセックスが気になる
よくいただく相談は次のようなものです。
既婚者(パートナーあり)の男性と不倫中。
彼が、奥さんとセックスをしているのかどうかすごく気になりなる。
しているの?と聞いても、はっきり返事をくれない。
あるいは、「してないよ。もう何年もなくてレス」。とか。
できたらしてほしくない。私とだけ、にしてほしい。
でも夫婦だったらそりゃたまにはするよね、と思うし、しょうがないとも思う。でもとにかく気になる。
相手が既婚者だし、仕方ないといえば仕方ないんだけど、なぜか気になるんですよね。
男性からはあまり聞かない
不思議なことに、男性の方から「彼女がだんなさんとセックスしているかどうかが気になって仕方ないんです」はあまり聞きません。
もちろん、「もししてるなら、嫉妬で狂いそうです」という人もおられます。
でも、女性ほど「気になる」という人が多くないようです。
これは私の想像ですが、
男性の場合、性的に挿入していく側=相手の領域に侵入していく側
なので、仮に彼女がだんなさんとはしていても、
自分が奪っている、とか、征服欲が満たされているのかもしれません。
また、パソコンのフォルダで例えると、
男性は、女性ごとに別フォルダを作るらしいので、
奥さんは奥さん、彼女は彼女、が成立しやすいのだとか。
同様に、不倫相手の彼女も「だんなさんはだんなさん」なんだろうと、切り離しているのかもしれません。
選ばれているかどうかが気になる女性
ところで。
セックスは二人で作り上げるものとはいえ、
端的に言えば、男性側が物理的に勃たないと成り立たないですよね?
女性側がいくら望んでも、「勃ってくれるかどうか」「入れてくれるかどうか」次第です。
ということは、セックスが「私を選んでくれているのかどうか」の証のようなもの。
だから、彼が奥さんの前でも欲情し、勃っている、入れているのなら、
- 「私」を選んでないのか?
- 「私」は選ばれていないのか?
- あっちでもこっちでもできるってのは、「私」のことは大事ではないのか?
それが気になってしまうのだと思います。
(なので、女性の場合、積極的に相手を「選択」しているので、不倫相手の彼を「選び」セックスをしていると、だんなさんとはできなくなった、というのもよく聞きます。)
「選ばれること」が気になる女性と違い、男性にとって、女性のからだは相手が違えば「別フォルダ」で、それぞれ用事があるときに開く(そして入れる・・・)もの。
これはもう次元が違う話なので、同じ土俵の上で考えるのが難しいといえます。
まず、この感覚の違いを理解するといいかもしれませんね。
男性の「してない」は曖昧
ちなみに、奥さんとしているかどうか?というと、「してない」「長年セックスレス」といいつつ、実はしている、ということは山のようにあります。
その「している」の頻度が年1回かもしれませんし、毎週かもしれませんが・・・。
ある方の例です。
奥さんとは子供を作るときしかセックスしない、という男性と不倫していた女性の話です。
彼は3人子どもがいたので、もう子供作ることないだろうし、セックスしないんだなと安心していました。
ところが、ある日突然、彼の友人から「4人目の子どもができたらしいよ」と聞き、衝撃を受けたのです。
彼を問い詰めると、
子どもを作るためのセックスをしたというより、たまたま久しぶりにしたらできちゃった、らしいです。
確かに結果的には「子供を作るときにしかセックスしない」ので合っているのですが・・・
「奥さんとはしてない」という言葉ほど、あいまいなものはありません。
本当にあるのかどうかを追及しても、真相はベッドの中にしかなく、確かめることは無理、ですし。
ですので、冒頭のご相談に対しては
- 彼と奥さんとのセックスは、あるのかどうかが気になっても、確かめようがない。
- 「ある」という前提の方が気持ちは収まるかも。
- 彼(男性)と私(女性)の感覚の違いで理解するのがいい。
といえます。
彼はあなたを「選んで」いるけど、「一つだけ」ではない
ちょっと話を拡げてみます。
不倫相手の彼があなたを選んでいるかどうか?というと、「選んで」います。
でも、奥さんも選び、あなたも選んでいます。
もし、「選ぶ」ということが「一つだけを選ぶこと」なのであれば、そうではないので、誰も選んではいない、とも言えます。
不倫をしている場合、このなんともいえない矛盾しているような状態を受け入れるしかない、からスタートします(だから苦しいのですが)。
もし、「私だけ=一つだけ」を選んでほしい、独占したい、に強くこだわりがある場合、
家族関係に起因しているとしたら、次のようなケースが考えられます。
- 一人っ子~独占することが当然→なので求める
- きょうだいがいるが、他のきょうだいと比較して愛された感がない→なので求める
- きょうだいの中で、いちばん愛されたから罪悪感がある(受け入れきっていない)→なので求める
なんだ、どれもありえるじゃん(笑)な話ですね。
そもそも「私ひとりだけを選んでほしい」という強い執着を解決しようとすると、相当大変な気がします。
人類の根源的な欲求とも絡んでくる気がしますし。
なので、ここではどうやって思考で整理して、落ち着きどころを見つけるのか?そのヒントをお伝えしていきたいと思います。
整理するヒント
愛は有限ではないことを受け入れる
愛とは本来有限ではなく、無限のもの。
彼は、あなたも奥さんも選んで愛しているとしたら?
もしかして、あなたが彼から「一人だけ選ばれること」に強くこだわりがあるなら、同様にあなた自身が、本来持っている無限の愛を、有限にしてしまっているかもしれません。
彼も、だんなさんも、子どもにも、仕事も、お金も、友達も・・・・すべてに無限の愛を与えられる存在だとしたら?
すべてを受け取ることにコミットする
「手に入れる」と表現するとハンティング的なので、「受け取る」をあえて選びました。
私だけを選んでほしい!ならば、「選ばれる私」をまい進するのもありだと思います。
彼に「私だけを選んで」は、お願いモードだし、彼次第の話ですよね。
彼に選べと命令したところで、彼がいうこときいてくれるかどうかわからないですし。
AKB48が「私を選んで」とファンにお願いしても、推しを誰にするのか?投票するか?はファンの人が自由に決めるもの。
相手が勝手に推しにしてくれるような「選ばれる私」であること。
つまり、主人公を自分にすることになります。
そこに軸足を移してみましょう。
誰が私を選んでくるかはわかりません。
今の彼なのか、はたして別の人なのかわかりませんが、誰かがあなただけを選ぶ、ということが可能性としてありえるでしょう。
最後に~不倫は自分の生き方を変えるチャンス
ここまで読んでいただいていかがでしたでしょうか?
最初は、不倫でよくあるあるのご相談でしたが、読み進めていただいて、これって不倫のテクニックやハウツー記事じゃないよね?
とお分かりいただけたかと思います。
そうなんです。私はテクニックで不倫を何とかしない方がいいと思っています。
不倫というテーマには自分のテーマが隠れています。
だって、ものすごくリスクのあること、道徳的倫理的に問題があるといわれるようなことに情熱を傾けているのですから、すごく意味のあることのはず。
あなた自身が自分の生き方を見つめなおす大きなきっかけになると思います。
あなたの中にある
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