心を深く知る

HSP(Highly Sensitive Person)生きずらさと繊細さを抱えた人

2022年9月22日

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安田未稀アイコン

心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

HSP

HSPが認知されるようになった

最近、ようやく

HSP Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)

(非常に繊細な人)

が認知されるようになって、ワイドショーでもとりあげられていました。

ある本では、5人に一人がHSPって書いてありました。

これは、「HSP度」を測る有名なチェックリスト

http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html

↓有名な著書

『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 冨田香里訳

ささいな

ただ、

HSP的な要素の1つや2つは誰にでもあるし、自分のことHSP的だと思えば、楽にはなれます。
私が生きづらいのはHSPだったからなのねと。

これは自己肯定感ブームに続き、HSP”ブーム”がきたと思っています。
ですが、真性のHSP(笑)にとっては、いやいや、そんなブームで片づけられるようなものじゃないよと思います。

しかも、

HSPゆえに、この世の中で生きていくために、自動的に鈍感にしているところもある。

その視点に触れた書籍やブログはほとんど見ないんですよねぇ。

人混みが苦手
人の感情に敏感

それゆえ、自分自身の感情がわからなくなってしまう。

あまりに周りのエネルギーを拾うから、わからなくなって鈍感になっている。

鈍感にしないと、身が持たないから自動的にそうなっている。

なので、

「何か悪いことしましたっけ?」

と、自分の言動が人に与える影響がわからないこともある。

その逆で、人並み以上に「自分のせいだ」と思うので、そんなことで?と思われるようなことで罪悪感まみれになり、自分を責め続けることもあります。

感受性が豊かである、がゆえの苦労

私のカウンセリングを受けてくださるお客さまには、こういう方が結構多いんですね。

他者の感情にとても敏感で、何を感じているのか察することができる。
●他者の感情がいつも気になってしまう。
●他者の感情に翻弄され、疲れやすい。
●職場や所属する組織の構造的な問題に気づくことができる。
●また、それをなんとかしたいという思いがある。
●正義感が強い。
●仕事はハードワーク気味。
●頭がいいと言われる。でも自分では全然そう思っていない。
●他者のために尽くしたい気持ちが強い。
●他者が幸せになってくれるためならなんでもしたい。
●愛情深い。
●けど自分自身は幸せにちょっと遠い。かといって今はダメなわけではない。
●いつも一生懸命。
●心のありようが体調に出やすい。

私は、こういうタイプの方は、「宇宙人」とお呼びするんですが、地球で人間として生きていくにはあまりに繊細、敏感で、苦労も疲労も絶えない。だから他の星からきた「宇宙人」だと思うのです。

「人間」の形をした「ヒューマノイド」と言えると思います。
(※私が学んだアクセスコンシャスネス®における造語。アンドロイド=人造人間ですが、同様に、人間の形をした宇宙人のたとえ)

最近よく言われる
「ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP:Highly sensitive person)」もこのタイプじゃないかなと思うのです。

感受性が豊かで繊細であるがゆえに、周りの人間との付き合い方、人間関係の構築の仕方に苦労するのではないでしょうか?

割り切る=切り捨てる になっていないか?

あまりに繊細な感覚を持っているがゆえに、それを封印しないと、やっていけない。だから、

「人付き合いは、割り切ってやっていこう。職場や組織等の中では、与えられた役割を淡々とやっていこう。」

という防衛手段を取ろうとします。そうでないと自分の身が持たないので・・・

ですが。

私が気になったのは、その「割り切り」「淡々」

「あきらめ」に基づくものか?

あるいは、

「愛」に基づくものか?

それによって(立ち位置によって)同じことをやるにしても全然異なる、と思ったのです。

わかりやすくするために図を描いてみました。

説明画像001

本来、宇宙人である自分が持っている能力・魅力・気づき(のレベル)を100%とすると、フルパワーは地球では必要ないので、20%を使って地球人として生きていくことにします。

そして、残りの80%を

「あきらめ」に基づき、捨てるほうが左の方です。80%は捨てる、です。なのでMaxが20%分になります。

「愛に基づく」に基づき、あるけど使わないのが右の方で、自分も他者も大事にするために、という愛の道です。残り80%は温存なので、全体で100%はキープです。

具体的な行動は?

イラスト内にも描きましたが、意識的にやることとして、下記の通りです。

他者との適切な(適切に)距離をとる

意識的に物理的な距離をとる、相手の感情に寄り添いすぎないなど、適切な空間を持つと言うことです。

気づきがいろいろあったとしても、TPOに応じて言う・言わないの選択をする。

この「TPOに応じて」が難しいのですが、判断に迷うなら言わない。

他者の選択がたとえ愚かに見えたり、間違っているように見えても、その人の選択だから、と尊重する姿勢を持つ。

ものすごい能力を持って生まれてきたからこそ、この地球で生きていくコツを身につけていきましょう、ってことです。自分と他者を大事に生きていくため、に。

80%を切り捨てないほうがいい理由

左の方=80%を切り捨てるやり方
ではなく、

右の方=80%を切り捨てない方法をなぜお勧めするか?について。

話をわかりやすくするために全体を100%としていますが、

実は、MAXが100%ではないんですよね。

なぜなら。

能力、魅力、可能性、気づき・・・には制限がないから。

80%を切り捨て、20%だけで生きていこうとすると、その人にとっては、使えるエネルギーは「20%分だけ」となります。

この「20%分」がその人にとっての「100%」になっちゃいます。

(意味伝わるかしら?!)

となると。

「もともとの100%」の存在を否定しちゃうし、本当はそれ以上ある、ということも否定してしまうことになります。

例えば24色のクレヨン。
赤、白、青、緑の4色しか使わない場合。残り20色を捨てると、4色MAXのクレヨンセットになってしまいます。

4色だけしかない、という窮屈さを感じますよね?

そうではなく。

他に20色あるけど使わない。積極的に4色使う。本来20色含めた24色である、と全体を認識しておけば、4色だけ使うとしても色のチェンジが可能だし、足りない色は、追加して36色セットにしてもいい。

そんな拡張性があると思います。

なので、「切り捨てない」をお勧めしたいのです。

愛を以てして、「80%」を使わない。切り捨てるわけではないし、
なきものにするわけではない。これが、あなた自身の能力・魅力・気づき、そして可能性を狭めないことになると思うのです。

私が昔、大型バイクに乗っていたときのこと。ギアは6速まであるのですが、日本の普通の街中では、2速で十分なんです。発進で1速ですから、1つ上げるだけですね。

排気量があるので、ちょっと吹かすだけで十分走れるから。
これでは本来のパワーを発揮できないので、楽しくない。けれど、街中で走るにはこれ以上、ギアを上げる必要も吹かす必要もない。これが環境と現実に適した自分のふるまい、ってことになると思います。

だったら原チャリでもいいやんってことになるのですが、大型バイクに乗れる自分、好きなバイクを持っていること
って、最高にうれしくて、持てる力のちょっとしか使ってなくても原チャリとは違うなんともいえない余裕とか喜びがあります。

ただ、ずっとこれでは、フラストレーションがたまるので、ある程度スピードが出せる場所を目指して、
高速も走り、北海道や九州にも行きました。これは本当に楽しい!
本来の持てる力を楽しみや喜びに使えるときって気持ちいいのです。
(それでもドイツのアウトバーンでも走れるバイクだったので、まだ余裕がありましたが)もしこのバイクを3速以上に、
ギアを上げられないリミッターをつけていたとしたら、とんでもなくつまらないバイクになりますよね?

自分の持てる能力・魅力・気づき・可能性を切り捨てる、諦めるようなやり方は、もったいない。持てる力の20%で現実に適合するために、残り80%を切り捨てないこと。それがあなたの魅力であり、あなたらしさ、
ではないかな?と思うのです。

実践した方の体験談

(どう呼んでいいのか、私もわからないんですが)「愛をもって20%で発揮」方式を実践された方の体験&感想です。

80%を切り捨てていた時は、自分自身やその力を無理やり押し込んでいる感覚でした。
でも、「そんなことは私のやりたいことではないし、でもやらなきゃいけない」
になって・・・
そしたら、「お前らのせいで!」という強い怒りも出てきたのですが、それも押さえなければならず、すごく悪い顔をしていたと思います。
ところが、

「あるけど使わない。愛を持って、離脱する」

ようになってから、すごく自由で楽になってきました。あんなにブリブリ怒ってた私の顔や空気が変わって、
周りには、ますます「不思議ちゃん」に思われてるなーって感じるし。
過去には、周りから嫌がらせみたいなこともあったし、
今もあるけど、
笑いながら、受け答えする私のことを
周りからは、
強メンタルだったり、不気味に見えるかも?
と、チラッと思いますが、

それも相手の感情の心配だし、私のすることではないなぁ…なんて感じています。

20%で発揮、をしてみて、
余裕ができて。
「わたし、どーする?」
ってなって、
夢の達成に向け、その可能性試してみるか!と、なりました。すると、今の仕事で必死にならなきゃ!みたいな
強迫観念のようなものもなくなり、
周りに対しても、さらに余裕が生まれ、
目標ができて楽しいです。

HSPの多くは、宇宙から来た人だと思っているんですが、ゆえに地球に適合しにくい。社会の仕組みの中で壊れてしまう。

そんな地球在住の宇宙人。

もし、小さいときから、HSPであることを知っていたら、自分の感情と他人の感情・意見の区別をつけることのトレーニングができるのかもしれません。

他人の感情やエネルギーを受けすぎない環境を選べるかもしれない。

繊細さを能力と捉えることで、進学や進路先の選択も変わるかもしれないと思っています。

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