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浮気調査を興信所・探偵に依頼する前に考えることは?

2021年1月26日

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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

よくいただくご相談

配偶者の浮気・不倫問題に悩む方から、
「興信所を使って浮気現場を押さえた方がいいですか?」というご相談をいただくことがあります。

まず、前提として、もし、離婚するときに有利に進めたい(慰謝料とか財産分与とか親権争いとか・・・)等、法的なご相談ならば、
離婚カウンセラーではなく、弁護士にご相談されるといいと思います。
(でも弁護士さんも、興信所を使った方がいいかどうかについて、見解を示させるのかはわかりませんが)

ここでは「興信所を使いたい思っているぐらいの気持ち」について考えていきますね。

不安を解消したい

浮気をしているかどうか、不安をなんとか解消したい。
そのために興信所を使う方もいらっしゃるでしょう。

興信所の費用もけして安くはないそうです。
何十万~100万以上とか。

ということは。
あなたの不安はそれだけのお金を出してでも解消したいものだと思うのです。

まず、自分がそれぐらい不安を抱えているんだなということを受け止めてあげてくださいね。、

そして、この「不安」を消したくて、探偵・興信所を使おうとしているということです。

でも、心理的には、この「浮気しているかも?不安」がゼロになるのは、実は、浮気をしていなかった時ではなくて、浮気が事実、だったときだけなんです。

興信所が「浮気している気配はありませんでした」と言われて本当に落ち着けるならいいのです。
が、多くは「そうはいってもやっぱりなんか信じられない、怪しい」と思ってしまいます。
興信所の調査をお願いした期間だけは何もなかっただけで、でもあれもこれも怪しいことがいくつもあるんだよねぇ、と。

それでやはり、調査の継続を依頼して、お金がかさんでしまうとこともあります。(これもよく聞きます)

結局、「不安」はやはり大なり小なり継続してしまいますので、ゼロにはならないんですよね。

でも、例えば、パートナーがラブホに入るところの写真が撮れた、など、限りなく浮気しているに違いないという事実をつかんでしまった場合はどうなるかというと。
この時に初めて「不安」という感情はなくなります。「不安」じゃなくて、ほぼ確定だから、です。
「不安」と言うのは、実態のわからないものへの怖れなのですが、実態が判明したから、もはや怖れるものなし、なのでゼロ。

これが、浮気が事実だった時に、初めて浮気しているかも?不安がゼロになるという意味です。

ところが、です。
それと同時に残念ながら「浮気が事実だった」という大きなショックにあなたが苦しむことになります。
なので、不安をゼロにするために追いかけるというのは、実はあまり得策ではなさそう、と言えます。


あらかじめ覚悟と目的を明確にする

ですから、もし、興信所や探偵を利用するならば、

「どうしたいのか?(特に、浮気が事実だったとき)」
前もってしっかり見つめておいてから、依頼するかどうか決めるのが大事だと思うんです。

何のために、興信所を使おうとしていますか?
浮気をしているかどうかを知りたいだけですか?
もし、浮気の証拠をつかめたとしたら、そのあと、どうしたいですか?

もちろん、目的も、どうしたいかもわからないけど、とにかく調査したい。なら、それもありだと思います。

ただ、前述のように、「不安の解消目的」だけだと、実は解消できないこともあるし、解消できないので延々と調査を頼み続けて費用だけがかさむということもありえます。
また、不安は解消できたけど、浮気が事実だった・・・というショック、怒り等別の感情に苦しむこともありえます。

そこだけは承知の上、利用されるのでがいいのではないかと思います。

興信所や弁護士の利用について

私個人は、興信所は利用したことがなく、離婚のときに弁護士は利用しました。

もともと利用するつもりはなく、協議離婚が希望でしたが、家庭裁判所の調停を申し立てた際に、相手が弁護士を立ててきたからです。
その後、調停、審判、訴訟までありました。
個別の件に関しては、最高裁までいきました。

夫と別居して1年半、そのあと、裁判の終結まで3年半。5年の月日がかかりました。
けしてもめるつもりはなかったのですが、離婚も夫婦の共同作業になるのに、感情的なモツレができてしまうと、もはや共同作業なんて無理なんですね。
子供がいないので揉める親権もなく、財産もたいしたものがあるわけではないのに、です。

裁判になっている案件というのは原則公開されているので、相手の名誉を棄損しない範囲で書きますが、担当した弁護士事務所の所内でも「あの信じられないぐらい揉めに揉めている離婚訴訟」と言われたぐらいなので、相当大変でした。

その経験もふまえて、弁護士の利用に関して、大切なポイントを書きますね。

正式委任の前に、まず、法律相談に行くことが多いと思いますが、その際に、自分が離婚したいのか?あるいは別居だけしたいのか?あるいは迷っているのか?【現在の自分の気持ち】を自分で把握しておいてください。
その上で、何を相談したいのか?も明確にしておくということです。

離婚する場合に親権、財産分与や慰謝料等がどうなるのか?を知ってから、決めたいという場合もあると思います。とても大切な情報収集だと思うので、そうであればその旨もちゃんと伝えます。

基本的に、弁護士さんは、あなたの意向と選択に沿って、法的にどう処理をするのか?落としどころを見つけていきます。
ところが、あなたがそこを決めていないと、弁護士として何をやればいいのか?と言うことになります。
特に弁護士さんは、論理的な思考をするお仕事なので、「あいまいなもの」よりは「明確なもの」を好まれます。

なので、弁護士さんのところで、気持ちを整理するというよりは、気持ちを整理するための情報と見解をいただいてくる、というぐらいがいいと思います。ここをよく勘違いして弁護士さんのところにいって、「やさしくしてもらえなかった」「わかってもらえなかった」と不満を持つ方がおられます。
法的に整理してもらうことで気持ちの整理までできることもありますが、気持ちの整理メインをお願いするところじゃない、ぐらいの方が、ほどよくお付き合いしていけると思います。
もちろんこちらの思いに十分配慮してくれる人もたくさんおられますが、弁護士さんは心のケアのプロではありません。興信所の探偵さんもdです。

心理カウンセラーの場合は、「よくわからないのです・・・」からスタートしていただいてもOKです。どうしたいのか?を心を探っていく場でもありますし、弁護士さんからいただいた情報をともとに、最終的な決定をするお手伝いはできます。

わたし自身も、先輩カウンセラー・ヒーラーの手を借りて乗り越えてきました。
もし、離婚もちらついている方、浮気疑惑で悩んでおられる方がおられたら、ぜひお話をお聞かせくださいね。

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