目次
「糟糠の妻」とは
「糟糠(そうこう)」とは、
酒かすと米ぬか。
粗末で貧しい食事のことを言うそうです。
「糟糠の妻」とは、その食事に象徴される、
貧しい時代から苦労をともにしてきた妻のことを言いますよね。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
夫が出世した。
起業で成功した。
会社を発展させた。
なのに、それまで尽くし、
支えてくれた妻を裏切る。捨てる。ということがあります。
売れない芸人、ミュージシャンが、売れたとたんに、不倫、妻と離婚って、聞いたことがありますよね?
離婚に至らないまでも、浮気・不倫というのもよく伺う話です。
糟糠の妻、に該当する人はどうしたら裏切られないのでしょうか?
男性は、勲章を欲しがる生き物
成功のシンボルとして、家、車、など、目に見えてわかりやすい形での勲章が欲しくなります。
それは自分へのご褒美。
ところが。
隣にいる妻を見たら?
相変わらず慎ましく、旧態依然とした姿でいるとしたら?
夫にとって、それは
自分が成功する前の、自分自身を見るのと同じです。
もうそんな姿は見たくないのです。
あの頃の、苦しかった時代を思い出したくないのです。
今、成功しているからこそ。
元の姿に戻りたくない。
なのに、妻は以前の姿だとしたら、
悲しいかな、貧乏神のようにも見えてしまいかねません。
だとすると、
成功した自分にふさわしいと思える女性を隣に置きたくなります。
トロフィーワイフ と呼ばれるのがこれです。
成功した男性のシンボル=トロフィーですね。
でも、苦しい時代を支えてくれた妻を捨てることは、罪悪感があります。
だから、もちろん妻の生活に迷惑をかけないよう、
お金はちゃんと家に入れます。
ただ、家にいても、おもしろくありません。
妻は、罪悪感を感じる対象になってしまっていますから。
彼が売れないからこそ感じられていた自己価値だったかも
「糟糠の妻」の目的・モチベーションが、夫を成功させること、だとしたら、成功した時点でもはや生きがい、やりがいではないのかもしれません。
夫が成功するまでに、感じていた感情があると思います。
「私じゃなきゃ、支えられない」
「私が彼を成功させるんだ」
「私しか彼を理解できない」
貧乏だったり、売れなかったり、トラブル続きの彼を理解できる
唯一無二の存在であることに、自己価値を感じていた部分ってあると思うのです。
他の誰でもない、私だけ、という希少性に。
でも彼が成功してしまった突端、彼の理解者は格段に増えます。
今までは出会えなかったような高名な人や、スペック高そうな人たちも周りにいるかもしれません。
そうなってしまうと、
彼の唯一の理解者だった自分の価値って、急に小さなものに思えたりします。
妻自身が、やはり自分のことを、かす・ぬかにランクダウンさせてしまうですね。
逆説的なのですが、彼が成功していなかったからこそ、自分の価値を感じられていたわけですよね。
となると、妻としては、成功していた彼の横にいるのは、かす・ぬかの私ではない、ので、おのずと隣にいる座を、他の誰か=浮気・不倫相手に明け渡してしまうことになります。
旧態依然の妻はどうしたらいいのか?
では、成功した男性の「糟糠の妻」は、どうしたらいいのでしょうか?
ひとえに
「夫の成功を受け取り続けること」に尽きると思います。
私の支えあっての、夫の成功。
夫の成功は私の成功。
夫だけでなく、私もご褒美をもらっていい。
贅沢をしたほうがいいというわけではありませんが、
かす・ぬか以外にも食べられる自分になること。
夫は、妻に、かす・ぬか以外を
食べさせたくて、がんばってきたのですから。
成功を自分にも許す、ことが必要です。
かす・ぬかがふさわしい自分から、
アップデートできていないとしたらすぐにやりましょう。
何か自分が我慢してきたことはないでしょうか?
お金の面でも、欲しいものより、値札を優先じゃなかったでしょうか?
余裕・ゆとりのある時間を自分に与えてきたでしょうか?
もしまだ!なら、やってみましょう。
自分自身のヴィジョンを見つける
彼を成功させるという目的は無事果たせたわけですが、
これはある意味、他人依存のモチベーションだったわけですね。
私が生きがいを感じるかどうかも、夫次第だったんですね。
それが悪いわけではなく、そこまで情熱を注げる対象があることは素晴らしいと思うんです。
実際に、夫は成功しました!
それってすごいことです。
夫を成功させたことで、金銭的にも時間的にも余裕はあるでしょうから、
次は、そのエネルギーを自分自身のために、使ってみよう、ということです。
自分が事業を立ち上げてもいいですし、社会貢献の活動をしてもいいと思いますし。
ただし、次は子どもを!と、対象をチェンジするなら、要注意です。
いけないことでも悪いわけでもないのですが、子どもを成功させることで、自分の価値を感じようとするなら、やはり他者依存になってしまいます。
子どもが成功しようがしまいが、結果はどっちでもいい、と思えるぐらいがいいかもしれません。
自分自身のために、がポイントです。
自分がトロフィーワイフ
糟糠の妻は、
夫を成功させた自分、そんなバイタリティーと才能のある自分の自己価値をとことん高め、受け取っていきましょう。
そして、自分自身が輝いて生きることで、
自分が彼にとってのトロフィーワイフです。
他の誰かをトロフィーにさせない。
もし、誰かに彼の気持ちが向いてしまっていても、
今からでも遅くない。
自分のために、時間もお金も使っていく。
自分自身をトロフィーにするし、自分自身にトロフィーを与えてあげる。
そんなことをしているうちに、
糟糠の時代を共に過ごしただんなさんが浮気相手・不倫相手から戻ってくるかもしれません。
もし戻ってこなかったとしても、妻が十分に輝いていれば、次の人生のスタートも切りやすくなります~。
夫の事業がうまく行き始めたら、夫婦関係がおかしくなった、夫が浮気・不倫をした。夜の店でお金を使うようになった・・・
そんな場合、妻は、「自己価値と受け取り」がこの問題のキーワードです。
ぜひ個人セッションを受けてみてください。
「糟糠の妻」にありがちなのは
「受け取らない」というお話でした。
もうひとつ、別のタイプがあります。
(「妻」と書いていますが、独身者同士のカップルでも同じです)
夫の成功がなぜか悔しい場合は
こんなケースです。
あの夫を成功させたのは私なのよ!
なのに、調子に乗ってて、腹が立つわー。
私をなんだと思ってるのよ。
と、なぜかイライラしているケースです。
確かにそのとおりで、妻は多大な貢献をしたのでしょう。
冷静に考えると、
全部、妻の力か?というと?
夫だって相当な努力もしています。
が、これを素直に受け入れ、認めようとすると、
なぜか敗北感と屈辱感が出てきてしまう。
というケースです。
実のところ、妻は、口で言うほど、
そんなに自分に自信があるわけではないと思うのです。
夫の成功で、自分の価値を感じたかった。
だから一生懸命応援した。
いざ成功したら、その目的は達成されたのですが、
成功したらしたで、
夫と私と、どっちが成功に導いた功労者か?
という競争をしているんですね。
成功した夫でさえ、私の前では、膝をつき、かしづかないとイヤ!
=夫は、私の下でなければイヤだ。そうでなければ私は自己価値キープできません
になっているのです。
ある意味、成功するまでは、この競争心(闘争心)は、
バイタリティとして役に立っていたところもあるでしょう。
ところが、成功した後も、持ち続けると
終わりなき戦争状態が続きます。
成功している夫は、逃亡したくなるでしょう。
平和な土地は他にあるのですから。
競争を手放すこと
この抜け道は
妻が「競争を手放すこと」に尽きます。
妻も夫も、どっちもすばらしい、し、
2人のパワーと才能があってのいま、なのですから。
うーん、手放せない?
ならば、あなたのその競争心を作り出している
根源にアプローチが必要ですね。

★では、「糟糠の妻」がいながら、他の女性が気になる・妻を捨てたい気分の夫はどうしたらいいか?
さぁ、どうしましょう。
裏切る罪悪感でいっぱいです。
男性はどうしたらいいでしょうか?
「糟糠の妻」がいながら、他に気になる女性がいる、あるいは浮気中、という男性はどうしたらいいのか?について書いてみます。今の地位を築くまでに
辛苦を共にした妻。
その妻に対し
もちろん感謝の気持ちはあることでしょう。
今、妻との関係をどうしようと思っていますか?
あなたの状態は次の3つのうち、どれでしょうか?
★妻と離婚する気はないが、おもしろくない。苦しいというタイプ
あなたの妻は、
「受け取らない妻」
もしくは
「競争心を捨てない妻」
あるいは違うタイプでしょうか?
あなたの妻が、いまどのタイプなのか?を知りましょう。
それによって、あなたが妻に対し、何をコミュニケーションするのかが異なってきます。
★妻と離婚したいと思っている。
なぜ離婚したいと思っているのでしょうか?
妻のどこに不満があるのでしょうか?
そして、それはもはや解消不可能なことなのでしょうか?
他に気になる女性・付き合っている女性がいるなら、
その方のどんなところに魅力を感じていますか?
★妻との離婚を決めた
決めたのなら、離婚に進めばいいはずなのですが
もし躊躇しているのなら?
それはなぜでしょう?
本当に離婚を決めて、思い残すことはないですか?
いずれの場合にせよ、
糟糠の妻ではあっても、
「今の妻」と
「今のパートナーシップの状態」を見つめる必要があります。
そこに本当に改善の余地はないのか?
自分ができることはないのか?
やれるだけのことをやらないと、
もし離婚を選んだとしても
「捨ててしまった罪悪感」がつきまといます。
その話しづらい悩み、個人セッションを
受けてみませんか?

話をお聞きするだけのカウンセリングじゃない。あなたの悩み・問題に深い気づきと、無理のない歩みをもたらすセッション。