心を深く知る

大谷選手・水原さんの深層心理を考察してみる

2024年4月2日

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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
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大谷選手の元通訳、水原一平さんの事件。

ここでは、大谷選手と水原さんの関係性について、かなり独断で心理分析から語ってみたいと思います。

大谷選手にとっての依存先

本来、通訳は表舞台に登場する存在ではありません。

けして通訳という仕事にスポットが当たっていけないという意味でもなく、通訳というお仕事を軽んじているわけではありません。

主役がいるから、という理由です。

でも、水原さんは大谷選手の通訳という以上に、公私ともにパートナーともいえる存在として脚光を浴びました。

球団職員として支払われる通訳としての報酬以外に、プライベートのサポートに関して、大谷選手から支払われていたと聞きます。

大谷選手は、メジャーリーグに挑戦する時点では、駆け出しのひよこ。

日本でのすばらしい成績はあれども、果たしてメジャーで通用するのかも未知数。

野球選手としてメジャーでの野球になじみ、覚えていく時期は、人の成長モデルでいうと「依存(教えてもらいながら学ぶ)」から「自立(自分でできる)」へ向かう時期です。

加えて、はじめての米国ぐらしで、英語もわからないし、自分ひとりでは何もできません。

だから、通訳である水原さんに、あらゆる面で「依存」していたのも自然なことだったでしょう。

この時期、二人の関係性は、大谷選手:依存、水原さん:自立。

頼る人と、頼られる人の関係性でうまくいっていたと思います。

スキームを変えるべきだった

ところが、大谷選手が規格外、前代未聞の成績を残し、スーパーヒーローになるにつれ、野球では「自立」のステージに。

英会話も、おそらく選手同士のラフな会話ならできるレベルになっていたでしょう。

一方で、彼が引き続き水原さんに「依存」していたのは、オフィシャルな場での「通訳」と、プライベートでのマネジャー的なサポートです。

今回の事件は、後者の「依存」していた部分で起きたこと。


水原さんの仕事が通訳だから、通訳が起こした事件、といわれていますが、正確にはマネジャーが起こした事件、だと思います。

私は、大谷選手が野球で実績を残す=自立するにつれ、それ以外のことも自立すれば回避できたかもしれないと思っています。

というのも一個人のプロ選手というスケールではなく、年間何十億の売上を稼ぎ出す、一企業体レベルに成長したからです。

小さな個人商店レベルの経営スタイルのままでなく、バージョンアップすべきでした。

その点では、大谷選手が自分のスケール感をわかっていなかったといえるでしょう。

心が野球少年のままで、それ以外には興味がないそうですが、野球に集中したいからですますのではなく、オトナにならないといけない・・・と指摘する報道もありましたが、その通りだと思います。

個人的には全国の小学校にグローブを配布したことも、配布したあとの影響まで配慮がなく、残念なやり方だと思っています。

××依存の人は、自立の人

賭博や●●依存に手を染めるのは心が弱い人といわれがちですが、実はそうではなく他に依存できない自立の人ともいわれています。

水原さんがどんな生い立ちだったのかわかりませんが、実はずっと依存心含めた感情を抑圧してきた強い人だったのかもしれません
(だからこそ、依存症だとしたら本当に心のケアをしていただきたいと願っています)。

この抑圧した感情の吹き出し先として、スリル満点のバクチは格好の場所といえます。

しかもそれが違法賭博ならなお最高の刺激です。

傍から見ると、大谷選手の偉業の方がよほどスリリングで、なぜ?と思ってしまいますが、違法賭博の持つ罪悪感に裏打ちされたワクワク感に魅了されたともいえます。

それほど水原さんの中に、破壊的な活動を選択してしまう何かが心の奥にあるように思うのです。

もちろんご本人も自覚のない深層心理に、ですが。

もともと自分が存在していることすら否定する強い罪悪感の持ち主は、無意識に自分に罰を与えるための破壊活動をします。

こういうタイプの人をたくさん見てきましたが、嘘つきなのも、本人の中では嘘をついているというよりも、嘘がするする口をついて出てしまうし、それが止まらないようです。

時には嘘を事実かのようにすり替えることも自動的にやっているように感じます。

また、本当かどうかわかりませんが、水原さんは「大谷選手の生活についていくことが大変だった」とも。
でも大谷選手が水原さんに同じレベルの生活水準を求めていたわけではないと思うのです。

が、大谷さんが何億、何十億と桁違いのお金が動く世界を傍で見ているだけで、水原さんの嫉妬や無価値感はずっと刺激されていたように見えます。

水原さんはどうすればよかったのか?

では、水原さんはどうすればよかったのでしょうか?

(1)大谷選手の成功を、自分のサポートがあったこそ、と受け止める

通訳+あの大谷選手の心をつかむ、という成功を収めたのは、水原さんの才能でもあったわけです。

もし、水原さんが本当に自分の才能と価値を受け取りきっていたら、嫉妬を超えた世界に行けていたことでしょう。

彼のすばらしさは通訳としてだけでなく、マネージャーとしてであって、通訳以上に支払われていた金額はこの部分です。

ご自身が「世界の大谷を作り出したのは自分」とまでいえるような(でも奢らない)自負心があればよかったと思います。

(2)もっと報酬を要求してもよかった

もし(1)のように価値を受け取れていたら、もっと大谷選手に報酬を要求できたのではないでしょうか。


確かに通訳としては破格の金額を受け取っていたそうですが、年間数十億円ともいわれる大谷選手の報酬に比して安すぎたのではと思います。

大谷選手の移籍を交渉した代理人の報酬は、大谷選手の報酬の5%と聞きますが、億単位ですよね。

それと比べると、水原さんはもっと高くてもよかったはず。

大谷選手が野球のことだけ考えればいい状態にしてあげた結果、成功できたのですから。

だから、盗まれたとされる7億は、本来、水原さんが大谷選手から正当にもらってよかった金額に思えてならないのです。

結果的に、おそらく大谷選手はこの金額を回収できないでしょうから、図らずも水原さんへのプレゼントになるでしょうが。


大谷選手も自分の価値と影響力を知るべき

大谷選手側は、水原さんを信頼しもちろん感謝もしていたでしょうが、水原さんをかなりお安く使っていたといえると思います。

大谷選手のお金の使い方を見ると、背番号を譲ってくれた選手の奥様にポルシェプレゼント、日本でグローブ配布など、自分のスポンサーがらみ。

WBCの移動でプライベートジェット使用も自分の身体のためで、自分のために、野球のためにはお金を惜しまない人だとお見受けします。

でも、いちばん傍で頼りにしていた人の扱いをもっと相応の報酬で報いるべきだったのではないでしょうか。

通訳だから、プライベートもサポートしてもらうから、だけでなく、「水原さんだからこそ」をもっと評価してもよかったということです。

噂では、大谷選手は資産管理会社にご両親やお身内を役員としているそうです。

結婚した奥様もこの管理会社の役員になることもできるし、当然ながら配偶者は資産を共有できます。

大谷選手にとって、水原さんはいなければ困るほど心から信頼する存在だ、であっても、身内で作るチームには入れないわけです。

この水原さんのポジションは、男女関係でいうと、正妻ではなく、愛人の位置です。

大谷選手の結婚により、水原さんは公私ともに愛人の位置確定になってしまったわけですが・・・

これは「自立」のステージで起きやすいことで、詳細は割愛しますが、浮気・不倫のような三角関係を作ってしまうとか、ダメージの大きな事件・事故を招くことがあります。

だからこそ、大谷選手はご自分が思っている以上に自分の影響力を知り、それを注意深く扱う必要があると思います。

その成熟さが大谷選手に求められている、と感じています。

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