男と女

離婚した「元の奥さん」のことを、「嫁さん」「奥さん」と呼ぶ彼

2022年7月13日

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今のパートナーの前で、元のパートナーのこと、
まったく話さないという人もいるでしょうし、
時と場合によっては、話す人もあると思います。

その際、

若い世代なら、

モトカレ
モトカノ

と呼んだりしますよね?

さて、パートナーの片方、あるいは両方が離婚経験者だと、どうなんでしょうか?

元の妻を「カミさん」「嫁さん」と呼ぶ男性

私の友達(結婚経験なし)は、離婚経験のある男性と付き合っています。
彼は、付き合いだした当初から、離婚した元妻のことを、
「カミさん」「嫁さん」
って呼んでいたそうです。

元の奥様への恨みつらみ含めた思い出話を、彼女はずっと聞いてあげていました。

それは、
「彼はきっと誰にも話せなかっただろうし、
寄り添ってあげたいと思ったから」
だそうです。

でも、
「ホントに嫌じゃなかったの?」
と聞くと、

「彼の悲しみが深いから、
致し方ないとも思ったが、
嫌な時もあった」

と。

やっぱり。なのです。

なぜ、「嫌」なのか?

彼は、「カミさん」「嫁さん」意外には思いつかないのだと思います。

「モトカノ」もなんか変ですし、「××ちゃん」のように固有名詞も変ですしね。

でも、この彼が使う、

カミさん、嫁さん

という言葉に、

自分が入り込めない何かを感じたり、
疎外感を感じたり、
いま付き合っているのは私、なのに、
なぜか自分が愛人のような、ヘンな気分になります。

(※深層心理的には、三角関係状態を作るので、元妻が本妻、自分が愛人、な気分になります)

しかし。

「そんな小さなことでいちいち目くじら立てるのも、器が小さい気がしてしまう」
「ま、単なる記号、だしね」

と自分を納得させます。

そうなんです。

納得「させる」のです。

この時点で、自分に無理を強いているのが、わかりますよね?!

なぜ、無理をするのか?

彼のことを好きで一緒にいたいからいる。
ましてや、彼を見守ってあげたい、と思っている。

その思いがあるだけでも

十分あなたは偉大なはず

ですが。

自分ではそうは思っていないので、

わざわざ偉大さの証明をしようとして、
自分の気持ちを押し込めてでも、
偉大な自分になろうとしている

わけです。

自分の不快感は脇におき、

「見守るスタンスを選んでいる私って、偉いよね」

と。

そして、
「立派なことをしている私を認めてよ!」と、隠れた要求が存在しているのです。

ところが、彼は、話に夢中で、価値を認めるどころか、ますます話し続けます。

彼女がどう感じているかは二の次ですから。

だから、内心、嫌だと思っていることなのに、いつまでも終わらないのです。

正直な気持ちは伝えた方がいい

私は、不快に思うなら、不快だと言ったほうがいいと思います。

ただし、不快だという言葉をまんまぶつけるのは、相手の罪悪感を刺激します。
(※深層心理的には、相手は、元配偶者のことを話題にすることに、罪悪感を持っているので)

ですので、例えば、

元の奥さんを思う気持ちは理解できるけど、今もあなたのパートナーみたいな気がするし、私はせつなくなるので、「元」を付けてくれたらうれしいんだけど。

のように、

「思い」+「どうしてほしいのか?」

を伝えた方がいいと思います。

そもそも、あまり元配偶者の話を聞きたくないなら、それも伝えた方がいいと思います。

男性にはそのあたり察してほしい、は無理なのです。

もしあなたが、自分の不快感以上に、心からの愛で対応できるなら、聞いてあげてもいいでしょうが、個人的には、それはカウンセラーに任せた方がラクで早いと思います。

特に、死別の場合や、離別でも円満とはいいがたいケースは、悲しみ、悔しさ、怒りがいっぱいありますからね。

「呼び方」と「話題」に注意

元の配偶者をどう呼ぶか?よく配慮したほうがお互いのためだと思います。

また、元の配偶者について話題にする場合。
その意図と目的が明瞭でないものは、愚痴だったり、恨みつらみだったり。
タダのネタ、とか、もうなんとも思ってないからただの世間話だ
ということありますが、
心の奥底は、やっぱりこんなに嫌な思いをした僕の気持ちを「聞いてほしい」「わかってほしい」が隠れているように思います。

ま、話している本人はそんなこと気づきませんが。

そこに付き合うのもありなんですが、自分がガマンし続けるのも、ストレスですよね。

男性にとって、過去の女性はすべて男の勲章

ちょっと違う角度を変えた話をしてみたいと思います。

「男性にとって、過去の女性はすべて男の勲章」

だと、カウンセリングサービス時代の先輩、根本さんが著書の中で言っておりました・・・。
(著書「愛されるのはどっち?」

女性には理解し難いところなんですが、元のパートナーに愛情や未練があるということではなくコレクションと同じ、ということのようです。

古くは切手、メンコ、ポケモンカード・・・・のようなコレクションに、男性はハマりますよね。

仮に、

元彼女A,元彼女B、元彼女C・・・がいた場合、

根本さん曰く、パソコンで例えると、男性にとって、過去の女性は、「別の名前を付けて保存」

つまり全部、別ファイルだそうです。

でも、女性は、すべて「上書き保存」していくので、ファイルはずっと1つ。

「私の男」と言えば、今、目の前にいる彼!

フォルダがなく、ファイルが更新されていくだけです。

男性が「付き合った女フォルダ」を作り、そこにファイルを1つずつ収納しているなんて、女性には想像もつきません!

離婚した男性が、元妻を、「元」をつけずに、「嫁さん」と呼ぶ話ですが、実際、ファイルを作った時点では、「嫁さん」は「嫁さん」でした。。

だから、フォルダから「ファイル名を指定して開く」かのように、今のパートナーの前でも「嫁さん」と呼ぶことに抵抗がないんですよね。
単にファイル名を読み上げているだけで、悪気はないわけです。

でも、女性側は、嫌な気持ちになりますよね?
過去のファイルは、ちゃんと名前を変更しておいてほしいですよね?!

せめて「元の嫁さん」と、「元の」をつけてほしいわけです。

なので、私は、離婚経験のある男性が、カウンセリングにこられたとき、「妻」「嫁さん」「カミさん」と、「元」をつけて話をされない場合、私の方は、意識的に「元の奥様」と言うようにしています。
すると、しばらくすると、お客さまも「元の」「前の」を付けるようになる方が多いですよ。

男性と女性の違いを分かった上で、呼び方を変えていけるといいと思います。

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