この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
「すごくいい人なんです」
やさしくて、私の作った料理を喜んでおいしそうに食べてくれて、セックスもうまくて、私のことかわいいっていってくれて・・・
そんな人が、パートナー・夫や妻、ということがあります。
でもなぜかカウンセリングを受けていただいています。
すごくいい人、でも・・・
なぜかというと、
いい人だけど、何かひっかかるところがある。問題があるから。
実はこういうお悩みはとても多いのです。
でも、「いい人」であることと、パートナー向きであることは残念ながら違います。
例えば、こんなご相談がありました。
すごくいい人なんだけど、
●定職につかない
●収入が不安定
●金遣いが荒い
●家族のことよりゴルフやパチンコなど自分の趣味を優先する。
●投資と賭け事の区別がつかず、散財する。
●なんか調子のいいことばかりいう。
な、人なんです。
※注:こういう人をカウンセラーとしてはいいとか悪いとかは判断しませんので、ダメといっているわけではないのでご注意を。あくまでも一例です。
不思議なことに、
「な、人なんです」
で話が止まります。
隠している本心は?
で?
と伺うと、その後言いよどむ方が多いんですよね。
いうのを憚っているような。
でも、ここであきらめず、しつこく伺っていくのですが・・・
そこで出てくるのが
「な、ところが嫌なんです、本当は」
そうなんです。
本当は嫌なんです。
問題だと感じているのです。
でも、それを思っちゃいけないって禁止しているから、言いづらそうにされているのだと思います。
なぜ本心を隠してしまうのか?
ところで、なぜこれを思ってはいけない、言ってはいけないって思っているのでしょうか?
それは、
「好きだから」「(それ以外は)(根は)いい人だから」
です。
好き、いい人(と感じる)なら
全部をまるごと受け入れなくちゃいけない、とか、
包み込まなくては、とか。
愛しているのだから、とか。
と、不満や嫌なことをなしにしようとします。
ちょっとここで切り分けないといけない点があります。
はい、「切り分けタイム」です。
「好き」「いい人」と「我慢」「忍耐」「寛容」「受容」がくっついていますよね?
これ、本来は別々のなので、くっつかなくてもいいのです。
が、気持ちの上では(潜在意識的にも)くっついてしまっていて、セットになっているんですよね。
でも、
好きで、いい人でも、ガマンしなくていいし、
寛容にならなくてもいいのです。
(なってもいいし、ならなくてもいい、がより正しいのですが)
このように、いい人だから・・・と自動的に発動されていると、実はこれが心の制限で縛りになります。
これをちゃんと切り分けていくと、
こうなる可能性があります。
●いい人、だけど、選ぶのは違うよなぁ。
●いい人、だから、すべて受け入れたい(ストレスなく)
●いい人、ではなさそう。
こんな風に、
自分の感情や感覚を整理していくことができます。
自分もいい人、をやっている可能性大
それから、いい人だと思って受け入れなくちゃとストレスになっているときは、自分もいい人やってる可能性が大です。
理由は。
いい人を嫌う、見捨てるなんて、自分もいい人じゃなくなってしまう気がするから。
好きな人を、ちょっとダメよねぇ、って思うのは自分の審美眼がないことを証明してしまうから。
いい人をしないと、大好きな人に嫌われてる、愛されないと思っているから
です。
しかも、こういう場合、おのずと、相手との間に上下関係を作りやすくなります。(前回のコラム参照ください)
個人的な意見・アドバイス
最終的には、どんな相手であれ、選ぶのは自分なので、カウンセラーとしては、最終的には、
あなたが決めるお手伝いなので、どっちでも、なんでもありです。
なので、お仕事タイムでは、ジャッジでいい悪いはしません。
以下は、個人的には意見。
私が長い?人生経験とカウンセリング経験の中で思うのは、
好きでも、いい人でも、自分が、でもねぇとたくさんの気になるところがある人って
自分で言い訳しているだけで、
自分が幸せになれる相手じゃないことが多い気がします。
だから選ばないようにするしかないと思うんですよねぇ。
こういう時、意外と周りの意見の方が結構当たってます。
「あれはやめといたほうがいいよ」とかね。
もし。本当に本気で腹をくくって、どんな相手でも私はとことん愛すると決めて
それであなたが幸せなら、
意外と周りってそんなに言わないんですよね。
これは、抑圧したものは、周りが拾うという心理法則があるからなんです。
もしあなたが心底幸せで相手にNGがそんなにないなら、周りもいいませんが、実はそうじゃない場合、周りが代わりにあなたにささやいてくれます。
世の中には他人の意見をきかず、自分を大切にしろ、といわれますが、
これはいつもそうではないと思います。
他人の意見に耳を貸した方がいいこともある。
特に、男女関係の審美眼に自信がない人は、特にです。
その話しづらい悩み、
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