この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
終わりにすべきで終わりにしたいと思っていない
両方とも既婚者で、離婚するつもりもない場合、二人の関係はずっと不倫関係のまま。
それでもいいはずなのに、二人が一緒になるという未来が描けないことが、苦しくなる。
このまま一緒にいてももう苦しいだけだし、いつか何らかの形で終わらせなきゃいけないと思っている。
「終わり」を選択したい。
が、なかなかできない・・・
こういう状態です。
これは、なんとか意志と選択の力で「終わり」にしようとがんばる。
が、現実はなかなかそうは行かず、終わりにできない。
ズルズルとまた二人の関係を続けるという無限ループが続いています。
これはなぜかと言うと、
「終わりにすべきだ」と思っていて(というよりむしろ頭でそう考えている)
「終わりにするという選択」に感情がまだついてきていないから、です。
なぜついてこないのでしょうか?
それは、もちろん、別れたくないから、です。
「別れたくない」上に、自分の選択が腑に落ちていないからだと思うのです。
相手との関係を、「必死に別れるべきだ」と自分に言い聞かせているだけで、「もう終わらせるしかないよね」といい意味でのあきらめに似たような感情まで行きついていないんです。
一緒にいたい理由は、実は心の痛みかも
じゃあなぜ別れたくないか?なぜ一緒にいたいのか?
その理由でとても多いのが、「私のことをわかってくれたのは、不倫相手の人だけだった。」というのがとても多いのです。
「私のことをわかってくれる人が誰もいなかった。なのにあの人だけはわかってくれた。そんな人と離れられない」のです。
この「誰もわかってくれる人がいない」という孤独感。
なぜそう感じていたのでしょう?
今までの人生において、わかってほしいのにわかってくれなかった人の代表格は誰ですか?(多くは両親ですが)
カウンセリングでは、ここを掘り下げ、セラピーでは、「わかってほしかった人にわかってもらえた」という疑似体験をしていただくことがあります。なぜかこれが、まるで実体験のように感じ、心が満たされることがあります。
あるいは、「わかってくれなかった」という心の痛みそのものを解放していくこともあります。
「わかってくれなかった」ということそのものへのこだわりが薄れる、と言った方がいいかもしれません。
すると、今の不倫相手に
「あなたしかわかってくれる人がいない」という執着のようになっている思いが緩和される。
これで、相手との間に、「空間」ができます。 隙間風の隙間というより、適度なスペースです。
この「空間」を作ることが、いろんな可能性を作っていきます。
相手にしがみつかなくても落ちついている自分を手に入れたり、相手と今までと違う形の関係を構築できたり、あるいは穏やかにお別れができたり・・・・等。いろいろです。
もしかして、「終わらせられない私」をなんて決断力がなくて、いい加減で、ダメな人間だと、情けなくなり、自分を責めているのでは?
そこで滞留している方が多いのかなと思います。
抜け道はありますから、とりあえず自分を責めるのはストップしてみましょうね。
両方を足して2で割ったらちょうどいいのに
こんな方もとても多いです。
「パートナー(夫・彼)と、浮気相手の彼を足して2で割ったらちょうどいい感じなのにー!」
と。
これは。
パートナーには「A」(例えば、やさしさ、安心)をもらえている。
浮気相手には「B」(例えば、楽しさ、ワクワク)をもらえている。
でもパートナーは「B」という要素がないし、浮気相手には「A」という要素がない。
あーあ、だから「A+B」を兼ね備えた人がいれば、最高なんだけどー!
ってことですよね。
だからどっちかを選ぶことなんてできないし、両方ないと困るし・・・両方とも別れられない・・・・
となるわけです。
これ、ライトな浮気・不倫ではなく、本気の場合ほど多いような気がします。
パートナーも好き、浮気相手も好き、どっちも好き。
だから悩む。
こういう場合、どうしたらいいのでしょうか?
なぜ、パートナーからもらえていないんだろう?
パートナーからは「B」という要素をもらえない
という「絶望」があります。
心は、もう無理ーって思っちゃってるんですよね。
でもそれって本当にそうなのか?まず、ここに向き合う必要があります。
パートナーから「B」の要素をもらえないと思ってるけれども、もらえるような関係を作れていないことも結構あるんです。
例えば、浮気相手の彼の前で、出せちゃっている「かわいい女の子」の部分、それを彼は「かわいい~♪」
と、ヨシヨシしてくれるから、大好き。
けど、パートナーの前では出せてないよなぁ、そんなふうに振るまうどころか、お母ちゃんになっちゃってるし、とか。
ヨシヨシなんてしてくれないしなぁ、とか。じゃあ、なぜそうなっちゃっているんだろう?
パートナーからはもらえないと絶望していますよね。
まずは、あなたの中にある、パートナーに対する「絶望」を見つめることから始めてみませんか?
どうしてパートナーからもらえないと思っているのか?本当にもらえないのか?
もしパートナーから、欲しいものを両方もらえるとしたらどんな気分ですか?そんな自分ってどんな自分でしょうか?どんな生き方をしていそうでしょうか?
自分が実は二つに分かれてしまっている
欲しいものをくれる人が2人に分かれてしまっているとき、実は、自分自身の内面も二つに分裂してしまっている可能性があります。
パートナーの前で出せる部分、浮気相手との間で出せる部分
両方とも自分の要素なのですが、自分の中でそれが一つになっていないとも言えます。
もう片方の自分をどこか自分で受け入れ切れていないんですよね。
前述の「かわいい女の子」部分をどう思っているのでしょうか?
どこかで子供っぽいとか、恥ずかしいとか、嫌っていたり、切り離していたりしないでしょうか?
なので、どちらも自分であって、受け入れている状態に持っていきます。(統合と言います)
両方とも自分自身なので、自分が両方とも受け入れ、受け止めてあげると言うことです。
こういうことを取り組んでいった先に、それでもなおパートナーといっしょにいるのか?浮気相手とはどうするのか?など、少しずつ決めていけるようになると思います。中には両方とも別れを選ぶケースもあります。
足して2で割ったらちょうどいいと思っていたのに、そうじゃなくて、両方とも違う~と思い始めた、とか。
別れがたい、別れられない自分を責めなくていいので、自分自身のためにこの恋と関係を活かしていくことってできると思います。
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