
被害者と加害者の関係
自分が、既婚者と不倫している場合によくあるのが
「彼の奥さんには悪いことしているなぁ」
という罪悪感。
これ、
ダメなことをしている=(私が)加害者
奥さん(が不倫を知っていても知らなくても)を傷つけてしまった=(奥さんが)被害者
という関係を作り出しているんですよね。。。
でも、
これ、実は同時に次のような関係も作り出しているんです。
でも、これは普段、あんまり感じなくて済んでる感情なんですけどね。
奥さんのせいで私は罪の意識を感じている=(私が)被害者
あなたが彼の妻であるばっかりに=(奥さんが)加害者
って逆転しちゃうんですよね。
つまり。
「奥さんへの罪悪感」
というのは表面的にわかりやすい感情。
その裏に、奥さん(という存在)のせいで!と奥さんを責めている気持ちまであるんです。
あら?私、奥さんに悪いなぁとここまで罪の意識を感じているのに、奥さんが悪い!って思ってるなんて!?
ですよね?!
罪悪感の下にまだ隠れているもの
この罪悪感の下に、まだ本心が隠れているんです。
あなたが本当に欲しいものがあります。
「彼を私だけのものにしたい」
ですよね?。
それに、そもそもですが、
「私は一対一の幸せなパートナーシップが欲しい」
ですよね?
でも、現実はそうじゃないということは・・・
本人の自覚のない領域(潜在意識)とか奥深いところでは、
「1対1のパートナーシップなんてこれを望んでも無理だ!」
とか
「私には幸せなパートナーシップって難しい」
と思ってしまっているところがあり、それを現実化するために、望みをかなえられない相手を選んでいる、と言えなくもありません。
いま、あなたが感じている感情はひたすら「罪悪感」かもしれませんが、その「罪悪感」は多くの本当の気持ちを隠すために存在しているようなものです。
できたら罪悪感なしで楽しめたらいいのだけど
奥さんには悪いけど、でも私は彼と一緒にいたいし別れたくない。どうしたらいいんだろう?
この罪悪感を消して彼と楽しむことができたら?
と思ったりもしますよね。
実際、カウンセリング・セッションでも、「罪悪感をなくして、彼と楽しめるようになりたいんです」とおっしゃる方は結構います。
ただ、私が思うに、人間である限り、罪悪感は完全にはゼロにはならないと思うのです。
罪悪感だけをフォーカスし続けて、これを減らそうとすることだけをがんばって、多少、楽にはなっても、幸せを満喫!まではなかなかたどり着きません。
なぜなら、先ほど書いたように、罪悪感で蓋をした中に、あなたが本当に欲しいものが隠れているから。
罪悪感を使ってそれを見ないようにしていること・ものがあると思った方がいいかもしれません。
罪悪感があるからこそ、欲しいものが手に入れられていないのかもしれません。
心はいくつもの「階層」がありますが、今の「罪悪感」の層からその先に行くことが、この罪悪感そのものを扱っていくことになります。
だから、いま、この罪悪感といういやーな感情が出てきているのなら。この感情に苦しむなら、実はすごく、次のステップに進められるチャンスだと思うのです。
欲しいものを正直に感じて、欲しいものを手に入れていくために。
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