この記事を書いた人
心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評
浮気・不倫がもしかして、自分のパートナーにバレてしまったかも?バレてるかも?
そんな時、正直に話した方がいいのでしょうか?
この記事でわかること
- 浮気・不倫を正直に自分の彼・彼女・妻・夫に打ち明けた方がいいのかどうか?
- 打ち明けたくなる心理状態
- 打ち明けたらどうなるのか?
問い詰められて打ち明けたらどうなる?
浮気をしていることorしたことを薄々パートナーが、察しているんじゃないか?という場合があります。
中には、携帯やLINEのメールチェックをされて、問い詰められることもあるかもしれません。
そのとき、よくあるのが、
「本当のことを教えてほしい。嘘をつかれるのは嫌だ」
とか、
「俺たちの間柄は、隠し事なしで、真実だけにしたい!」
とパートナーから言われること。
そして、「実は・・・」と打ち明けてしまうことがあります。
さて、その後どうなるのか?
パートナーから、
「ありがとう!本当のことを言ってくれてうれしい!なんて素敵な人なの!」
と言われ、ラブラブな展開になる、なーんてことは、まずないのではないでしょうか?
多くは、
「やっぱりそうだったんだ。ショック・・・」と、事実を受け止めることに、苦悩する姿がほとんどだと思います。
疑った側の感情は?
実は、「本当のことを言ってほしい!」に隠されている本当の感情は、「私の不安を消してほしい」なんです。
更に、この不安の下には「浮気が事実であってほしくない」という願望があります。
でも、それは無残にも打ち砕かれ、事実だったわけです。
だからショックなんですよね・・・。
疑心暗鬼で過ごしていたことが終わりになったこと、には、ホッとします。
でも。
違う感情が次から次へとやってきます。
裏切った相手への憎しみ。恨み。嫌悪感。
信じようとしても、信じられないことへの葛藤。
などなど、とても苦しい感情にさいなまされます。
浮気した側がどれだけ、「もう二度としないから!」と言ったところで、「また浮気をするんじゃないか?」という不安感と不信感を持つでしょう。
浮気・不倫した側の感情
一方、浮気した側は、「本当のことを言って!」と言われると、浮気をした罪悪感から解放されると思って、つい打ち明けてしまっているわけです。
特に根がまじめな人ほどです。真面目であるがゆえに、罪悪感が深いからです。
そして、「ごめんなさい、浮気しました」と懺悔(ざんげ)して、告白。
でも、結果として、そんなの絶対に許せない!と思ったパートナーから、別れを切り出されることもあります。
打ち明けたのに、残念ながら。
浮気を隠していた罪悪感はなくなりますが、浮気をした罪悪感はなくなりません。
むしろ、浮気の事実を知ってショックを受けた相手を見て、傷つけてしまった~と、更に罪悪感を重ねます。
おまけに、「本当のことを知りたい!と言うから、告白したのにっ!」となぜか逆切れのような怒りも出てくるのですが、それもこの罪悪感のせいです。
ショックを受けて責めてくる相手の様子に、自分の罪悪感が刺激され、耐え切れず、逆に責めたくなるのです。
本当のことを言って!と言われたから答えたのに・・・・
おまけに、「そんなの絶対に許せない!」と思ったパートナーから、別れを切り出されることもあります。
結果的に「罪悪感が原因で、破壊してしまった」ケースになります。
自分で自分を許せなくて、いちばん許してほしい人から、罰を与えてもらおうとするんです。
その結果、最大の罰=望んでいたわけではない別れ、になってしまいます。
罪悪感って、おそろしい破壊力です。
告白するよりもカウンセラーに
私のお勧めは、いくら疑われても、告白するのはやめておいた方がいいと思います。
そして、なぜ自分が浮気をしたのか、をちゃんと振り返ったらいいと思うんです。
「浮気相手がすごく魅力的に見えたから」とか「セックスしたかった~」とかカンタンに思いつく理由は出てくるのですが、実はこれだけだとあんまり自分を許せないことが多いように思います。
根本的な原因は、もっと奥底にあったりするのですが、そこを探るのは一人ではちょっときついかなと。
そこはカウンセリングだと、表に浮かびあがってきます。
本当の原因がわかったとき、「だから自分って浮気しちゃったんだ!」と腑に落ちて、楽になります。
すると、浮気した罪悪感が軽くなるので、打ち明けた方がいいのではないか?という衝動や、疑われた時につい口が滑るという可能性が減ります。
これ、しっかり向き合った方がいいです。
打ち明けられたカウンセラーも、もちろん墓場まで持っていきます。。。
でも、罪悪感は墓場に行くまでに向き合った方がいいです。
浮気した人ほどカウンセリングが必要な理由
浮気された・不倫された側は、「ちょっと聞いて~!!!」と、友達に話ができます。というか友達に受け止めてもらえないと辛すぎます。
ところが、浮気している側・不倫している側(特に自分も既婚者の場合)は、浮気相手と何かあっても、なかなか人に言えません。
だって「悪いことをしているのは私だから」「ひとさまに言えることじゃないから」
誰にも言えず、いろんな感情でいっぱいいっぱいになります。
もともと浮気・不倫自体が、情緒的な行動なので、感情優先になります。
(浮気や不倫はいけないものだという観念を超えて、やっていることなので・・・)
だから相手との間で、イライラ・怒り・切ない・苦しい・・・・・いろんな感情がどんどん湧きます。
ところが他の誰にも言えないから、ぜーんぶ相手にぶつけるしかなくなります。
そうなると、当然、相手との間でモメ事がしょっちゅう起きたり、激しくケンカしたり。
結果として、浮気・不倫相手との関係がうまくいかなくなったりします。
だから、私は、浮気・不倫をしている側の人ほど、他で言えないからこそ、カウンセリングで話をしたほうがいいと思っています。
1人で抱えて辛いとき、浮気・不倫をモチーフにしたドラマ・映画・歌で、感情移入して泣く・・・こともあると思います。
セルフケアはとても大事なんですが、残念ながら、ドラマ・映画・歌・・・あなたとは対話してくれません。
人の倫(みち)に反した悪いことをしてるから、カウンセリングを受けることもおかしい・・・・と思ってるとしたらそれは違います。
いけないとわかっていてもなお、あなたが魅力を感じたその相手との関係についてお話を聴かせていただきたいのです。
告白しないならどうなる?
一方、浮気を告白しない場合はどうなるのでしょうか?
「浮気しているかも?」不安を解消してあげることはなかなかできないかもしれません。
が、「それ以上、苦しい感情を与えない」とも言えます。
となると。どっちがより相手に嫌な感情を背負わせずにすむか?で、考えると、「告白しない」方になると思いませんか?
そのためには。浮気していることを隠しているのでもなく、嘘をついてごまかしているのではなく、
「言わない、という選択をしている」
と思ってみたらどうでしょうか?
嫌な感情を背負わせたくない、傷つけたくない。
そこには、パートナーへの「思い」がある、わけです。
罪悪感より愛(ってたいそうなものでなくても、気づかいとか)を選択する、というのはこういうことなんだと思います。
浮気された側のこだわり
よく、愛は許すこととも言われ、本当に愛しているなら、相手の浮気・不倫を許せる、とも言います。
確かにそうだとは思います。
相手が自分が悪いことをしたと本当に思っているかどうかにもよる、そういう方もおられるでしょう。
少し話がそれますが、
実は、罪悪感は感じすぎるとつらいので、表面的には感じないように切ってしまっていることもあります。
ですので表面的に、「全然悪いと思ってない」と見えたとしても、実はそうじゃない場合もあります。
ただ、これは、自分ではそうは思えないと思いますし、気づかないのも無理はないと思います。
ここは私も自分がカウンセリングの勉強をして初めて知ったことです。
深いところで感じている罪悪感というものがあるなんて・・・
ですので、表面だけ見て、「反省してない!」と決めつけるのは、ちょっと待っていただけたらと思います。
そのうえで、ですが、許すか許さないかは本当に自由だと私は思っています。
許せないものを無理に許すなんてできないだろうし。
許せない=許すことができない、のは、許したくないと同じ意味だからです。
できない=したくない
なのです。
でも、どこかでできるものなら許したいと思っているから、許せない自分に苦悩もするのだと思います。
許すのは相手のためではなく、自分のため、とも聞きます。
許した方が自分が楽になるからだと。
でも、それもどっちでもありだと思うのです。
こんなのもあります。
自分は許せないが、神様なら許すだろうから、神様に預ける。
また、許すかどうかと選択はまた別になります。
許せないが、別れずに一緒にいる。
許せないから、別れる。
許すから、一緒にいる。
許すが、別れる。
許す、許さないも、
別れる、別れないも、
どっちが自分にとって心地よいのか?
それ次第なのかなと思います。
だから、愛しているなら許せるはずだ・・・とここにこだわりつづける事はしなくていいのではと思います。
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