心を深く知る

罪悪感を感じやすいこと(対象)~罪悪感は奥が深い~

2023年9月12日

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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

前回、苦しい感情である「罪悪感」に掘り下げ、「罪悪感」への対象方法をまとめました。

本日はその続きです。さらに罪悪感について理解を深めていきます。

仏教の「五戒」

人はどんな時に罪悪感を感じやすいのでしょうか?

参考までに仏教の「五戒」をあげてみます。


「五戒」とは、仏教徒が守らないといけない戒めのことです。

具体的には、

  • 不殺生戒 - 生き物を故意に殺してはならない
  • 不偸盗戒 - 他人のものを盗んではいけない
  • 不邪淫戒 - 不道徳な性行為を行ってはならない
  • 不妄語戒 - 嘘をついてはいけない
  • 不飲酒戒 - 酒類を飲んではならない
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%88%92#cite_note-horakuji-gokai-5

殺すこと、盗むこと、不道徳な性行為=不倫、嘘をつくこと、お酒を飲むこと ですね。

  • 不倫はある意味、他人の夫や妻を盗むことでもありますので、二重に苦しいかもしれません。
  • 嘘をつくこと、は、他人にはもちろんですが、広義では自分に嘘をつくことも含まれるのではないでしょうか?
  • お酒を飲むことは、仏教の宗派では禁止されていなところもありますし、現在ではお酒を飲むこと自体にさほど罪悪感を感じることではありませんよね。

    でも「飲みすぎちゃった」時は、身体の調子もよくないし、やっちまった感があります。
    体調が悪いだけでなく、「お酒におぼれた感」があるからではないでしょうか。
  • 他にもお酒に限らず、薬物や賭け事、買い物、××依存のように、溺れる対象があります。代名詞としては、お酒禁止はわかりやすい五戒かもしれません。

    注:「××依存」については依存する心理的背景があるので、禁止するだけでは無理なこともあります。

罪悪感を感じやすい対象

他の宗教については詳しくないのですが、それぞれ戒律のようなものがあり、五戒と似たようなものあると思います。

じゃあなぜ戒めとして定められているのか?を考えてみたのですが、

人間の根源的な本能や衝動して持っているものだから、ではないでしょうか?

動物的といっていいのかもしれません。


(でも、動物は嘘をつくことはなさそうですが・・・トリッキーなことを本能としてやっているのかもしれませんが)

自然界にいる動物は捕食しても、強いボスライオンが他のライオンからメスライオンをゲットしても罪悪感は感じないでしょう。

人間が他の動物と違って「知性」「考える力」を持っているので、罪悪感を感じてしまう。

だから、感じやすい対象を五戒として戒めているのだと想像します。

ここで、自分は「五戒を破った!」と責める方向には使わないでくださいね。

きっとお釈迦さま?もそんな使い方は望んでいないと思います。

動物と違って人間は罪悪感を感じる生き物だし、
だからこそ罪悪感を感じやすい対象があり、
それを戒めという形でアナウンスしてくれている

というものだと思います。

罪悪感は人間として持っている業のようなもの。

前回も掲載したイラストのとおり、罪悪感は奥が深く、広い、と思っています。

人間である以上、罪悪感とはうまくお付き合いしていく必要がありますね。

罪悪感を感じることをやってしまう理由

じゃあ、なぜわざわざ「感じやすいこと」をやってしまったのか?

これは理由なんてない、ということもあると思うのです。

浮気、不倫、盗みしてもまったく何も感じない人もいます。

だからすべてのケースで当てはまるわけではありませんし、事情・理由はそれぞれだと思います。

それがわからない場合もあります。

ただ、実際のカウンセリング・コーチングでは、原因がわかることがあります。

原因がわかるだけで、「だからか!」とスッキリする人もいますし、じゃあどうしていこうかな?と次のステップに進める人もいます。

なので、掘り下げてみるのはありだと思います。

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