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浮気・不倫した罪悪感に苦しみ続けるのはなぜ?

2016年3月11日

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安田未稀アイコン

心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

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いま、現在、浮気・不倫進行中の方で、罪悪感に苦しんでいる方、もう終わったけど、過去の浮気・不倫の後悔と罪悪感に苦しんでいる方、とても多いです。

今日はどうしたらこの罪悪感、苦しみから逃れられるのか?をまとめていきます。

浮気された数だけ、浮気している人がいる

ネット検索していると、「浮気」に関して多いのは、

パートナーに浮気された(特に女性)の「された側」のお話です。

あと、

既婚者と不倫をしている独身者(特に女性)~相手にはパートナーがいるけど、自分はフリー。(パートナーがいない)

も多いですよね。これは昔から定番のパターンです。

が、実はこっち側も多いのです。

パートナーがいるけど、私が浮気しました・不倫しました。

という「した側」の方も。

よくよく考えたら、
浮気・不倫された数の分だけ、浮気・不倫した数がいるから、当然と言えば当然かも・・・・

特に、女性がどんどん社会進出するようになったせいか、女性が「した側」も多くて、そんなに珍しいことでもないです。

浮気した自分を許す難しさ

遊び気分の浮気ならこうではないと思いますが、真剣に相手のことが好きな場合というのは、実は、浮気・不倫している人もものすごく苦しんでいます。

悪いことをしているという罪悪感、自分のパートナー(夫、妻、彼、彼女)への罪悪感です。
浮気・不倫相手との関係が終わっても、苦しむ方もたくさんおられます。

できたらこの罪悪感から楽になりたいと思います。


でも、浮気「した側」の自分を許すというのは、なかなか難しいことです。

「浮気が悪いことなのはわかってるし、罪悪感もあるし、(バレている場合)パートナーを傷つけたし、自分を許すって言ってもなぁ・・・」
と。

わかります。

でも、私は思います。

あの時は、ああせざるをえなかった。あの時の自分は仕方なかったのかも。それぐらいそこに欲しいものがあった。

と。

そうではないでしょうしょうか?

と、お伝えすると更にこんなお答えが返ってくることがあります。

「したのは自分ですけど、浮気を正当化することはできません!」

と。

「正当化」ってのは、「浮気をすることは正しかった」ことにすることですね?
でも「正当化」するお話ではないのです。

浮気は正しかった、と思ってください、ということではないんです。

そうではなくて、「受容する・理解する」ということなんです。

「浮気した自分を許す」ということは、どういうことなのか?

「それを選ばざるをえなかった状況と自分を理解してあげましょう」

という意味なんです。

例えば、砂漠で、水筒もなく、ポツンと置き去りにされたとします。
何キロも何時間も歩きましたが、オアシスはなく、もうヘロヘロです。

おっと!ようやく目の前に、水たまりがありました。
しかも、泥水です。

でも、喉が渇いてたら、すくって飲むと思いませんか?

もしかしてバイ菌もいて、病気になるかもしれません。

でもそんなリスクより、水が飲みたかった。死ぬほど水が欲しかった。

そんな風に、浮気をしたと思ったら?

死ぬほど欲しかったものを得たくて浮気をしたのだとしたら?

欲しかったものをパートナーに求めても、「ここは泥水さえない砂漠だ」と思って最初からあきらめたものかもしれないんです。

浮気という罪悪感を引き換えに、あなたが渇望していたものはなんだったのでしょうか?
それを知ることからまず始めてみませんか?

不倫・浮気がいけないこと、ダメなこと、だってわかっていた。それでも、ストップできなかったんですもんね?

そこまで魅力的でほしいものがそこにあったのではないでしょうか?
あの時の自分、を理解してあげるだけで、罪悪感ってやわらいでくると思うのです。

現在、浮気・不倫進行中の方も同じです。リスクをおかしてまでそこに欲しいものがあるから。だから別れた方がいいと思っていても、別れられないのです。それは何か?じっくり感じてみてくださいね。

それでも自分を責め続ける目的は?

それでも、「悪いこと」をした自分をずっとずっとなんてひどいやつなんだ、ひどいことをしたんだろう、って罪悪感で苦しんでいる方はとても多くいらっしゃいます。

開き直る、というのもちょっと違うんですが、開き直るぐらいの態度がないとたぶん罪悪感にすぐハマります。
で、実際に開き直れればいいんだけど、それができないから苦しんでいる。

それもわかります。

じゃあ、改めて。なぜ罪悪感で苦しむのでしょう?
自分で自分を許せなくて苦しむのでしょう?

考えるヒントとして、仮に、です。

その苦しむ姿が、罪悪感を感じる対象となる人(例:自分のパートナー、子供)に、向けているものだったとしたら?(相手があなたの不倫を知っていても、いなくても、です)

  • もしあなたの苦しむ姿を相手が見たとしたら、どう感じると思いますか?
  • もしあなたの苦しむ姿を仮に相手に「見せつけて」いるとして、何かをわからせたいと思っているとしたら、なんですか?
  • もし、パートナーや子ども以外に、本当にあなたが復讐したいと思っている相手がいるとしたら誰でしょうか?

ココロって本当に不思議なことをするのですが、罪悪感にハマり続けて自分を許さないのは、本当の感情を隠すため、ということもあります。ここを感じたくないために罪悪感(の層)で止まっている、ことがあります。

もう一つ考えるヒントがあります。

  • この罪悪感で苦しむことで、あなたがやらなくていいこと、見なくていいことがあるとしたらなんでしょうか?

これは悪いことばかりではなく、いいこと、前向きなこと、もありえます。
罪悪感に苦しむメリットが何かあるはずで、それを見つけると言うことです。

浮気している側こそカウンセリングが必要

私は、浮気をした側ももっとカウンセリングを利用していただきたいと思っています。

「された側」というのは、友だちとか、ちょっと仲がいい人なら、「ちょっと聞いて聞いてよ~彼がさぁ!!」と話を聞いてもらうこともできます。聞いてもらいやすい立場、とも言えます。

だけど、「した側」っていうのは、「ちょっと聞いてよ~」が、なかなかできません。
ましてや、職場でバレようものなら、一昔前では、出世や居場所にも響く時代でした。(今もあると思いますが)
かたや大物政治家や実業家は二号さんがいるのが当たり前の時代もありましたが、現在は芸の肥やしとも言われた芸人でさえ、信用をなくしたり、仕事をなくすなど、ペナルティが大きくなっています。

誰にも話せないから、息詰まる=行き詰まるのです。

身体も窒息しかけると、ヤバいですよね?心も同じだと思うんです。

おまけに、罪悪感がありすぎて、話を聞いてもらうなんて、おかしい、いけないって思ってる方がとても多いんです。

自分が何をしたから話をしてはいけないのではなく、いろんなことを感じたり、困っていたり、モヤモヤしていたりするから
カウンセリングが必要。

と私は思ってます。

浮気した人、不倫した人ほど、カウンセラーが必要な人。

「実は、誰にも言えなかったんですけど、私、浮気・不倫してて・・・・」

そのフレーズを聞くと、あぁ~ようやく息をつける(吐き出せる)機会をつかんでくださったんですね、って私は、ほっとします。

感情というのは自分ひとりで抱え込まず、誰かと一緒に分かち合いをするだけで分散されます。
だから、浮気・不倫進行中でも、終わった方でも、お話していただきたいと思うのです。

もしパートナーにバレたケースならば、浮気した側が罪悪感をやわらげることは、実はパートナーを楽にしてあげることになります。(このメカニズムは今日は割愛)

※いろんなお立場の方がいらっしゃると思いますが、心理学とカウンセリングの世界では、「浮気は悪いことである」という判断は、脇に置いて、読んでいただけたらと思っています。そこが、抜け道の入り口です。

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