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死にゆく人が最後まで残る感覚は、聴覚~後悔のないお別れのために

2022年8月13日

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心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

人が亡くなる時に、一番最後まで残る五感は、「聴覚」だそうです。

私自身が父を見送った経験から、今日は「後悔のない(少ない)お別れ」と、「読み取る力(リーディング力)」についてお話を進めていきたいと思います。

五感の中で最後まで残る感覚は?

人が亡くなるとき、人間がいちばん最後まで残る感覚が聴覚、という説があるそうです。

私はそれを、父の訪問看護師さんから聞き、臨終のときに、「最期まで声をかけてあげてね」と促されました。

葬儀社の納棺師さんに、亡くなった当日のことを説明した時も、「聴覚が最後まで生きているらしいので、直前までお話ができ、声をかけてもらえてお父さんよかったですね」と言われました。

人間のもつ五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚に、これに加えて、第六感(カン)と呼ばれます。

この五感+第六感も含め、なぜ聴覚が一番最後なんでしょうね?不思議ですよね。

「ありがとう」を言い続ける

父の場合、その日も意識があって、会話もしたし、日曜の夜だったので、ルーティンの「笑点」を観ていました。

そのあとだんだん、挙動がおかしくなってきて、一瞬、ものすごく苦しそうな顔をした後、呼吸が変わってきたので、これはまずいのかも?と思い、看護ステーションに電話したら、
「あ、それはもう。救急車を呼ばずそのまま逝かせてあげた方が」とのことで、これは臨終だ!とそこから大騒ぎになったのです。

母、妹、妹の夫と娘が集まり、
みんなで
「パパがんばれ!」
「じいちゃん、がんばれ!」

でも、だんだん弱くなってきて、これは本当にお別れなんだと思ったとき、

「パパありがとう」

そう声をかけました。

今でも思い出すだけで泣けてきますが、

死に逝く者が、なんて言われたらうれしいのかと言うと、ありがとうしかないんじゃないかと思ったし、父が、最期までがんばってくれたことに感謝しかなかったからです。

さよなら、なんて言えなかったと思うし、「ありがとう」でよかったと思います。

聴く力のパワフルさ

「アファメーション」という言葉をご存知の方、おられると思います。

自分自身にポジティブな言葉をかけてあげることで、自分がなりたい自分になれたり、自己肯定感を高めたりすることができると言われています。言霊(ことだま)のパワーを使うわけです。

書くだけではなく、口にして話すことで、自分自身に聴かせる。


つまり聴覚を使うことで、潜在意識まで浸透していくと言われています。
となると、やはり聴覚は、どうやら深い意識にもっともアクセス可能な感覚かもしれません。

神や天の「声」を、「お告げ」と言うように、やはり「聴く」ことの力は大きいのでしょうね。

そう思うと、人間最後まで残る感覚が聴覚、というのはとてもしっくりきます。

もし本当にその通りならば、私たちが発した言葉の威力は伝わっているはずです。


そう思うと、父がこの世からあの世に行くときに、がんばれ、ありがとうと、ずっと言い続けてあげられたこと、看取ることができたことは、父の深い潜在意識やその奥にある魂にまで伝わってたのではないか。


本当によかったと改めて思っています。

ですから、この先、誰か大切な人を見送る機会のある方は、最期は、会話ができず一見意識がなくても、聴覚だけは残っている可能性が大ですから、「ありがとう」という感謝や、「愛しているよ」等の言葉をかけてあげてほしいなと思います。

同時に、それらの言葉は、アファメーションと同じで、発した自分自身の聴覚を通して自分の中に入ってきます。

相手から与えてもらったものを「ありがとう」の言葉で受け取る、
愛してるよと伝えたことは、愛されていたことも同時に受け取れる。

そう思います。

リーディング力を高めよう

私自身は、六つの感覚のうち、なんとなく、感じるという意味では、第六感を使っているのですが、同時に(もしくはその前に、瞬間的に)聞こえてくる感覚もあるので、実は、聴覚も使っているようです。

前述のとおり、聴覚が魂に近いところまで行ける感覚なのだとしたら、聞こえてくるものにもっと信頼を置こうと思うようになりました。

加えて、父のことで更に不思議なことを。
父が亡くなった年の初め頃。
いつものように、父が農作業をやっていたのですが、ふと父を見ると、
年のせいで脚がおぼつかないということ以上に、足がなんだか地についていないように見えて、
この世から消える準備をしているように感じました。

でもこれは、高齢なので、いずれ、という意味だと私は思い込みたかったのですが、それから半年もたたずに、父は亡くなりました。
私が見た「父がいなくなる」ということは、当たっていたのです。
ますます「リーディング」の大切さを痛感しました。

「リーディング」とは、ある出来事や見たものから「何かをキャッチして解釈すること」です。
リーディングと言うと、観る・見る、読むをイメージするかもしれませんが、実は、それ以外の感覚を使ってキャッチすることのすべてを指します。

リーディング(力)については、スピリチュアル・霊的なものを信じる信じないにかかわらず、誰もが当たり前のようにやっています。
仕事場でも「部長の機嫌、今日は悪くない気がする」とかもそうですし、
家庭でも「奥さんにあげたプレゼント、うれしそうじゃなかった」とか。
他にも「根拠ないけど、そんな気がする」でやっていること、山のようにあると思うんですよね。

このなんとなくやっているリーディング、そこで使っている感覚を信じて活用していくことで、もっといろんな情報を受け取り、与えることができるのかもしれません。

もしあの時、自分が感じていたものを信頼していたら、父の病気をもっと早く見つけてあげれたかもしれません。
もっと優しくできたかもしれません。
もっとお別れの準備に時間を使えたかもしれません。

特に、ヒーラー・セラピスト、ボディワーカーなどのライトワーカーさんは、お仕事的にもこのリーディング力を使いこなせてないともったいないし、もてる力を発揮できない気がします。

そんなこともあり、最近は、「リーディングスキルマスター」講座を開催することが多くなりました。

自分の五感+第六感をもっと開発していきたい、フルに使っていきたい、感じ取るものを信頼できるようになりたい。

そんな方にご受講いただいています。

愛する人を亡くした悲しみをケアしよう

私の人生は実は、「喪失」だらけです。
身体の健康(子宮頸がん、脊柱管狭窄症、緑内障などなど)、配偶者との離婚、積み重ねたキャリア、友人との断絶、いとこの自死、できなくなった趣味・・・等)なくしたものばかりです。
いつもそのたびに、悲嘆にくれる人生でしたが、それでも、こうして、這い上がっては生きています。

生きることを決めているというわけではなく、死んでいないので、生きている、という感じです。

考えたら、私たちは、日々、あらゆる喪失の中で生きていると思います。
今日と言う日ですら、今日で終わり、同じ日はないのですから。
あらゆる「喪失感」を経験してきた私は、あらゆる方の「喪失(しそうな状態)」に、向き合うカウンセリング・ヒーリング活動もしています。

あなたもきっと大切な人、大切な何か、を亡くしている経験があるでしょう。

もし、その悲しみ、ロスの中から、立ち上がれていない、復活できていない・・・そんな方は、悲しさ、寂しさをそのままにせずに、ぜひカウンセリングを受けていただきたいと思います。

一般的には、喪失と言えば、大切な人を亡くした時をイメージすると思いますが、前述のとおり、人以外にも、たくさんの失ったもの、亡くしたものがあるはずです。

どうかその一つ一つを大切にケアしていただきたいと思います。

自分自身のことも、他者や周りのことも、今よりももっとわかるようになる、「リーディング力マスター講座」を随時開講しています。
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