こんにちは。
あるご夫婦のお話です。(掲載のご了承はいただいていますが、個人が特定できない形で編集しています)
仲のいい夫婦だったけど
二人はとても仲のいい夫婦でした。
夫はちゃんと働いてそこそこの稼ぎがある。
人間的にも誠実で立派で理解があるいわゆるいい人です。
ところが、実は妻の側は、セックスに不満がありました。
(私が、話を聞いても、そりゃそのセックスでは
女は満足しないよなーと思うようなやり方でした)
が。
妻はそれを口にすることができませんでした。
なぜなら、夫があまりにもいい人すぎて
夫の前で、セックスの話をすることが
ものすごく汚くて悪いことのような気がしていたからです。
妻は、夫のことが好きでしたし、別れるつもりももちろんなかったし、
浮気するつもりもありませんでした。
が、セックスに関しては切実な悩みでした。
「今世は、こんな不本意なセックスで終わってしまうのか?」
「もう二度と望むようなセックスはできないんじゃないか?」
そんな時、職場で気の合う男性と知り合い
不倫の関係になりました。
その後、彼との関係は長期に渡りましたが、あることをきっかけに終わりを迎えます。
彼女がその時頭にあったのは「私のセックス、どうしよう?」でした。
問題はそのままだった
不倫相手との間にあった、添い遂げられない苦しさ、双方の配偶者に申し訳ないという罪悪感、隠さなければならない、バレてはならないプレッシャーと恐怖感、それらからは解消されましたが、
肝心の「私のセックス問題」が残ってしまったのです。
つまり、実は、不倫関係というのは、自分が夫との間にあった慢性的な問題を解消するための代替手段であって、夫との間に向き合っていなかったということなのです。
そこには、夫に対する深い絶望と諦めがあったからなのですが・・・
「私のセックス、誰とすればいいの?夫とは満足できるセックスできないし」
と思った彼女は、
セックスのできる相手を探し続け、出会いを求めるようになります。
でも、真剣な不倫には凝りていたので、適当な相手しか見つかりません。
そうこうしているうちに、
結局は夫と、セックス以外のことでも不協和音が発生し、
離婚することになりました。
不倫したからこそクローズアップされた問題
これは、夫とのセックスへの不満という絶望的な問題に正面切って向かわざるをえなくなったからこそ、結果的には夫との関係を終わらせるしかなかったと言えます。
不倫している間は、向き合わなくて済んだ。
でも、不倫相手と切れたからこそ、問題だけがさらに浮き彫りになって、クローズアップされたことで、夫とは無理になったわけです。
もし、夫とのセックス問題をもっと早く向き合っていれば、もっと早いうちに夫との間で何かできたのかもしれません。
不倫をしなくても、済んだのかもしれません。
離婚しなくても済んだのかもしれません。
あるいは、夫のセックス問題を我慢し続けることができていれば、不倫しなかったかもしれません。
けれど、不倫したことで、やっぱり避けられない問題だと浮き彫りになった。
だから、やっぱりその不倫はあなたにとって何かしらの意味があったと思うのです。
もしあの彼との出会いとセックスがなければ、ずっとずっと絶望の中にいたとしら、どうでしょうか?
不倫をする、というその方法しか知らなかった自分がそこにあったと思うのです。
終わった後も重要
不倫関係をどう維持するのか?あるいは終わらせるのか?にフォーカスしがちですが、不倫関係が終わったあとの、自分をどうケアするかもとても大切なことだと思います。
特に、自分にパートナー・配偶者がいる場合、その相手とのどう向き合っていくのか?その相手との間にある問題をどう対処していくのか?
ここがとても重要です。
パートナーのもとに戻ったものの・・・がきっとあるはず。
そこから目を背けないこと、をお勧めしたいと思います。
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