出棺の時。
通常なら一般のお客様にも見送っていただくのですが、
先日の記事に書いた通り、コロナ対策で、
式典の前に弔問をいただき、その後は家族のみで行う形式。
母が喪主で位牌を
その次、長女の私が遺影を。
次女の妹が骨壺をと役割があって
それぞれ抱えながら、
霊柩車のところに歩いていくと、
おひとり
出棺を見送ってくださる方のお姿が!
それを見た瞬間
私はこの方がしてくださったお気持ちにとても感動しました。
出棺が寂しいものになることをわかっておられ
式典前の焼香後、そのあとずっと1時間以上、
駐車場で待っていてくださった。
多くの方が(もちろん私も)焼香したら
帰ってしまうのが普通。
あそこまでのことをしていただけるほど
父に徳があったわけでなく、
その方のお心持だと思うのです。
心から悼む、それをどう行動として形にするのか?
その方のふるまいから学ばせていただいたのです。
母はとっとと霊柩車に乗り(→本人いっぱいいっぱい)
気づいてもおらず、
私は遺影を抱えたまま
その方にご挨拶しました。
でも、そのあともずっとあのお姿とお気持ちが忘れられず、
お手紙を書くことにしました。
この不調法者の私が、
礼には礼を尽くす
ということが
自然と湧き上がってきたのです。
それが影響力ってことなんだなぁ。と感じながら。
妹に
「あの方、お名前わからないのだけどどなたかな?」
と聞くと
「××さん」
というので、お宛名を書いた。
まさに投函しようとしたその日
「みきちゃーん、違う方だった!!!!もう手紙出しちゃった??」
妹よ、セーフ!
全然違う方に、お手紙を差し上げる失礼をするところだったよー。