コロナ対策で、この地域でのトレンドは、
通夜、葬儀ともに、式典は家族のみで、その前に1時間半~2時間ほど、一般の方からのご焼香をいただくという形が主流になっています。
通夜は通常19時スタートが多いのですが、
お坊さんの都合で、20時スタート。
お仕事帰りの方に、ゆっくりお越しいただけました。
葬儀は11時からだったので、そのまえ2時間の間に一般の方にきていただきました。
このやり方でよかったことは
●一般の方は、お坊さんの読経を聞かなくていい~信仰心のある人以外は通常苦痛のはず。
●父の顔を見ていただき、おひとりずつご挨拶とお話が可能。(通常の葬儀では、ご焼香のタイミングで顔を合わせるだけ)
●葬儀の時、出棺の見送りまで含めると1時間半ほどの拘束があるが、それがないので、一般の方は、焼香終わったらすぐに帰れる。遺族は気兼ねなく最後のお別れができる。
●分散するので、駐車場が満車にならない。
●一堂に会することがなく、家族の座席数だけあればいいので、葬儀会場も小さめの部屋で済む(お安く済む(‘◇’)ゞ
と、いいことだらけでした。
私自身、かつては、仕事の立場上で、よく知らない方や本当に形だけで葬儀に参列したことがありましたが、
正直言って、悼む気持ち以上に、長い読経タイムがめんどくさいと思うことも多々ありました。
が、このコロナ対策方式だと、一般のお客様にはノーストレスではないか!と。
私たち遺族にとってよかったことは、
前述のとおり、おひとりずつとゆっくりお話ができたので、直接感謝の気持ちを伝えられたこと。
また、父がお世話になった方々から、私たちの知らない父のエピソードをお話いただき、とても笑わされ、慰められました。
お客様、父との「つながり」を感じながらの葬式になったんです。
結局、遺族にとっても、お客様にとっても、みんなにとってハッピーな形はこれだった、ということですよね。
葬儀って、その地域ごとに様々な風習、習慣が伴うし、
不幸ごとなので、大きくあり方、やり方を変えるのは難しいものだと思うのです。
が、コロナによって、(いい方に)変わったものの1つじゃないかな。
前例、形式、因習、あたりまえ・・・・をやめたら、
みんなにとっていいことばかりだったわけで。
このやり方が主流になっていくのかもねと話しました。
(※ただ、コロナの感染が拡大したので、今ではこのように一般の方にお越しいただくのも難しいかも。たまたま父の場合は、感染が落ち着いていたので催行できたけど・・・)
逼迫している医療従事者の方々に感謝しながら、
コロナという逆境下でも(だからこそ)、何か新しい価値や体験の創造ができる、そう感じさせられました。