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オムツ交換、「ごめんね」よりも「ありがとう」を心がけてみた

こんにちは。

父の最後の10日間のことを。

 

朝昼夕食前に薬を飲む。

おかゆ、果物など、食べられるものを食べさせて、

その後は、また薬。

 

特に朝は、タグリッソという新しい抗がん剤含め

9種類11個の薬。

炎症止め、痛みなど、出ている症状に対処する薬の山。

 

そして

えらい(このへんの方言で、つらい、しんどいの意)

といって寝る。

 

入院中に少し床ずれができていたので

大きくならないよう、2時間おきには体位転換。

 

父は、私たちの力を借りながら、左右に身体を替える。

腕の力はあったから、自分でベッドの枠をつかんでくれていた。

 

そして、おむつ交換。

おしっこは尿瓶で間に合っていたけど、便はずっと出ていたので、

体位転換のタイミングで、おむつも交換。

 

なにせ、私、子供がいないし、

おむつ交換は人生で初。

 

一通りの間違いはやった!!

 

前後間違え、表裏間違え、テープをうまく貼り付けられない、

パンツタイプの場合は、片方の穴に両方の足を通す・・・・

 

ウンチもうまくふけない。

ふいても、そのあと汚れたオムツと

きれいなオムツの交換方法とタイミングがわからない・・・・

 

子育てでオムツに慣れている妹は

あっという間にこつをつかんで、短時間でできる。

私はどうしても時間がかかる。

 

お尻の下に敷く新聞紙や汚れ防止のシート、

交換に使うティッシュ、おしりふき、

弱ったお尻に塗るワセリン

そしてウンチまみれのオムツの処分、

・・・・

など、やることがてんこ盛り。

 

どうしても時間がかかってしまう。

 

その間、父には上を向いたり、横を向いたり、

腰をあげてもらったりしてもらう。

 

父にとってはしんどいこと。

おむつ交換に手間取って時間がかかるのは

父にも負担がかかる。

 

やりながら

申し訳なくて、ガマンしても涙があふれてくる。

 

「ごめんね、パパ。しんどかったね、ごめんね」

何度も何度も謝った。

 

父も私がうまくできず泣いているのをわかっていたと思う。

 

そのうち、母にこう頼んだらしい。

 

「ミキに、”全部準備してから交換しろ”と言ってくれ」

 

と。

母は笑いながら言っていた。

 

そうそう。

私は、なんでも準備する前に思い付いたことからやってしまう!

 

確かに妹を見ていると、必要なものを

全部整えてから、スタートしている。

 

父の座右の銘に

「夕焼けに鎌を研げ」

というのがあって。

これは明日の準備を前日のうちに、という意味。

父はとにかく几帳面で。(私はここは受け継がなかった・・・)

 

そして、次の交換時

「パパ、私、夕焼けに鎌を研いだつもりでも、できてないんだよね」

と告げながら、一応の準備をしてとりくんだ。

少しマシだけど、

やっぱり時間がかかった。

 

でも謝るんじゃなくて

「パパ、しんどいのにありがとうね。がんばってくれてありがとうね

と、オムツ交換を待ってくれることに

ありがとうの言葉を伝えるようにした。

涙はやっぱり出ちゃうけど、言葉だけでも変えてみた。

 

パパごめんねは、罪悪感から出てくる言葉。

パパありがとうね、は、(心の中では罪悪感があても)感謝と受け取りの言葉。

ちょっとがんばってみた。

これが

罪悪感より愛を選ぶ

ということだ。

 

私が自分を責めれば、

父が自分を責める。

だから父のためにも、

ごめんねより、ありがとうだ。

 

こうして、オムツ交換に少しずつ慣れてきて

おもしろくなってきたのが退院して1週間後ぐらいだった。