今回の彼を手放す

出会った当初はお互いにフリーでした。
ただ、パートナーにしたいという気持ちまで行き着いていない段階で、セックスからスタートしました。
これは互いに罪悪感を感じるので、親密になるチャンスを逃してしまいがち。
だからこそ、もう少し早く関係性を明確にしていたら、
本当の恋人同士になれるチャンスがあったかもしれません。
あるいは、とっとと見切りをつけて、次の男性を見つけていたかもしれません。

※こちらの「セクシャルマジック」に関する記事もご参考になさってください。

でも、それができないのには理由があったわけです。
できないのは、したくない、と同じです。
明確にしたくなかった、のです。

そして、この日、この彼を手放すセラピーをするかどうかご自分で決めていただきました。
決めることがAさんにとって大事だから。

そして、手放しのセラピーをさせていただきました。

隠れていた本当の大きなテーマ

ところが、この手放しのセラピーの直後、
Aさんは
自分の心の中にすごいものがあることに
気づいてしまいました。

今まで直視できなくて、あまりにも怖かった感情です。

それは何かというと、
Aさんがこの世に生まれてくることや、この世で生きていくことへの怖れや罪悪感
みたいなものでした。

それをAさんは「冷たくて重たい塊」と表現なさっていました。
その塊があるせいで、

・朝、目覚めた瞬間に、怖れが突然やってきて、私、生きてる!と思うことがある。
・その衝撃が怖くて、枕を抱きしめてから寝ることがある。
・小さいときは目を覚まして母親の姿を追い求めることもあった。

お話を伺っていると、それはどうもAさんがこの世に
生まれてくるプロセスに関係あるかのように感じました。(私のインスピレーションです)

Aさんも、ごきょうだいも、切迫早産のためお母さんは入院して、出産なさったそうです。
お母さんは出産への不安を相当お持ちだったのだと思います。
Aさんも、早くお腹から出てしまうと命の危険があるのですから、
お腹の中でずっと恐怖を抱えながら過ごし、そして出てきたのでしょう。
だから、朝、目が覚めたときに、「私死んでない!生きてる!怖かった!」
を追体験しているのかも、と感じました。

Aさんは、自分が人間として生きていることが「かりそめ」のような感覚
があったのではないでしょうか。

お腹の中にいたときのように、いつ死んでしまうのかわからないのですから、
誰とも深くつながって付き合うことができず、いつ消えてもいい関係しか作れなかった。

生きているだけで精一杯で、自分が選んで自分で決めて行動するなんて、
怖すぎてできなかったのです。
いつ生きられなくなるかわからないから。

もしかして、不誠実で問題がある男性と「ドタバタした関係」を持つことで、
「生きている実感」を持てていたのかもしれません。
逆に言えば、男性と関係を持つことで、「生きることへの怖れ」を感じず、過ごせていた
とも。

(注:切迫早産で生まれてきた方が必ずしもこうだというわけではありません。
あくまで、癒しの糸口としての、想像でしかありません)

この怖れは大変深く大きいもので、
Aさん自身も向き合うのに時間が必要だったと思います。
ようやく向き合って、癒してもいい時期、だからこそ、自覚できたとも言えます。

<続く>


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